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【社説】民生治安ために派出所暴力を根絶すべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
飲酒者に胸倉をつかまれ、暴言を吐かれ、刃物で刺され、暴力を避けて逃げる。 酒場の夜の風景ではない。 全国の派出所で昼夜を問わず見られる風景だ。 公権力の最前方でこうしたことが放置されているのはとんでもないことだ。 警察の対応だけが問題ではない。 こうした騒ぎのため民生治安に対処できていないのだから深刻な問題だ。 こうした状況になったのは過度に厳格な服務指針、警察官の一挙手一投足を監視するカメラが影響しているという。 もちろん市民の人権保護は重要だ。 かといって市民の安全に対して責任を負うべき公権力が過度に委縮して対応できない環境になってはならない。

ソウルのある派出所で今月初めにあった飲酒者の暴力は警察の現状をそのまま表している。 カメラには飲酒者が刃物を振り回し、椅子で対抗した警察の腕が刺される場面が写っている。 警察は腰のベルトのガス銃を抜くこともできなかった。 結局、通り過ぎの市民と力を合わせて刃物を奪い取り、同僚の警察官が到着して制圧するのに成功した。

警察官はガス銃を使用して事故が発生したり、こん棒を使って不祥事でも起こせば、大きな不利益を受けるしかないと話す。 服務指針には拳銃やこん棒、手錠は「最悪の場合」にのみ使用するよう規定されている。 過剰制圧で非難を受けるおそれがあるからだ。 このため一線の警察は避けたり殴られるほうがましだと感じているという。 これが事実なら問題だ。 マニュアルを改めてでも厳格に対応しなければならない。 殴られたり避けたりするのなら、公権力はどこに使うのか。


今年1-3月に全国の派出所で暴力で逮捕された飲酒者は1689人にのぼるという。 一日21人の割合だ。 器物破損や暴言のほか、かみついたり、公然と用便までする場合もあるという。 こういう事件のためパトロールできないこともよくある。 公権力の失墜は警察の責任が大きい。 不正と不法で信頼を失ったのも一つの要因だ。 そうだとしても民生治安の砦が崩れれば誰よりも市民が不幸になる。 忠北警察のように「酒暴との戦争」でもして派出所での暴力を根絶する必要がある。



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