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金メダルわずか3個、空回りする韓国テコンドー

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大韓民国はテコンドー宗主国だ。しかしその地位が動かない「武道テコンドー」とは異なり、平準化傾向が鮮明な「スポーツテコンドー」で韓国の立場がますます弱まっている。6日に慶州(キョンジュ)で閉幕した2011世界テコンドー選手権大会は、韓国テコンドーに対して「安住は後退」という警告メッセージを残した。

◇男子部、初めて1位逃す=今大会、韓国の成績は低調だった。全16個の金メダルのうち6個の獲得を予想していたが、半分の3個に終わった。男子部でイ・テフン(68キロ以下級)とチョ・チョルホ(87キロ以上級)、女子部でキム・ソヒ(46キロ以下級)が優勝した。

女子部(金1、銀2、銅3、総合点58点)は中国(金2、銀2、55点)をかろうじて抑えて1位を取り戻し、「半分の成功」を遂げた。しかし男子部(金2、銀2、61点)はイラン(金3、銀1、銅2、74点)を下回って2位に落ちた。1973年に大会が始まって以来、韓国男子テコンドーが優勝を逃したのは今回が初めてとなる。


◇変化に鈍感=韓国の不振は予想された結果という分析が多い。これまで韓国選手は西欧選手に比べて不利な体格条件をテクニックとスピードでカバーしてきた。しかし今は状況が変わっている。イタリア・中国・タイなどのライバル国が韓国人指導者を迎え入れ、韓国テコンドーの強みをそのまま吸収した。

採点基準が攻撃的に変わった点も「守るテコンドー」を前面に出した韓国には不利な部分だ。防具に電子センサーを付着して競技する「電子防具」にも十分に適応できていない。韓国選手が大会公認の電子防具を着用して練習を始めたのは1カ月ほど前だ。その間、他社の製品を利用して練習してきたが、公認製品と比較すると感度に差があり、混乱が生じた。

◇適応がカギ=テコンドー界の関係者は変化の必要性に共感している。リュ・ビョングァン竜仁(ヨンイン)大教授は「私たちの強みを特化するか、世界的な傾向に従うか、決めなければいけない時期」と主張した。「テクニックのレベルを一段階高めたり、あるいは西欧型体格条件を持った選手を集中育成するなど、これまでとは違う努力が必要だ」とも述べた。

趙正源(チョ・ジョンウォン)世界テコンドー連盟(WTF)総裁も「スポーツテコンドーはよりいっそう攻撃的な方向へと進化するだろう」とし「電子防具の採点システムを徹底的に分析する必要がある」と強調した。



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