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抜き打ち検査で‘酔っ払い’機長摘発…「飲み過ぎてはいない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3日、釜山(プサン)金海(キムヘ)空港で、酒に酔った航空機操縦士が飛行直前の抜き打ち検査で摘発されるという事態が発生した。

飲酒測定はこの日午前6時50分ごろ、仁川(インチョン)行きアシアナ航空機(OZ8532)に搭乗する乗務員6人に対して抜き打ちで実施された。搭乗橋で待機中だった釜山地方空港庁の運航監督官2人がオ機長(41)と副機長に飲酒測定器を出したのだ。

オ機長が飲酒測定機に息を吐いた瞬間、計器には血中アルコール濃度0.067%が表示された。航空法では血中アルコール濃度が0.04%以上なら飲酒飛行と見なし、操縦士資格を停止する。オ機長はゲートの外に連れ出され、112人が搭乗した航空機には代わりの機長が投入されたため、予定より1時間ほど遅く仁川空港へ向けて出発した。


航空機の出発直前、数百人を乗せた航空機操縦士の飲酒が摘発されたのは、国土海洋部が自ら09年に検査を始めて以来2度目。昨年10月に金海空港から出発予定だった大韓航空機の操縦士が飲酒検査で摘発されて以来7カ月ぶりとなる。

国土海洋部のイ・サンゴン航空資格課長は「飲酒飛行をすれば飲酒運転と同じように判断力が落ち、大事故を招くおそれがある」と述べた。本人と相手の車に被害を与える飲酒運転とは違い、飲酒飛行は数百人の乗客を危険にさらすことになる。

飛行前の航空機機長の飲酒が1年間に二度も摘発されたのは、操縦士に対する管理監督が徹底されていない点を表している。ある航空会社の関係者は「異郷生活が多い機長が、前日夜に飲んだ酒が覚めない状態で早朝に運航に向かう場合がたまにある」と話した。しかしこの関係者は「国内の操縦士の数が不足しているため、操縦士に気兼ねして、法に明示されている運航前の麻薬・アルコール服用などに対する検査がきちんと行われていない」と伝えた。オ機長は「前日夜、同僚と夕食を取りながら酒を少し飲んだだけで、飲み過ぎてはいない」と主張した。

飲酒測定に対する操縦士の反発もある。アシアナ航空操縦士労組は05年のストライキで飲酒測定廃止を要求事項に挙げて論議を呼んだ。航空法は乗務員が航空運航業務中にアルコールを摂取すれば2年以下の懲役または1000万ウォン(約75万円)以下の罰金に科すことになっている。しかし飲酒測定で摘発された場合は特別な処罰条項が明示されていない。このため見つからなければよいという意識が乗務員の間に蔓延しているという。



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