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国内の網膜疾患患者に再生治療の道開かれる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国内で初めて、ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)で作った治療剤で網膜疾患患者の視力を回復させる臨床試験が始まる見込みだ。 大統領直属の国家生命倫理審議委員会は27日、「チャ・バイオ・アンド・ディオステック(車病院グループ)が申請した網膜疾患治療臨床試験は生命倫理法に違反せず、これを認める」と発表した。これを受け、視力を低下させる疾患を征服できる道が開かれた。

今回の治療剤は不妊夫婦が使用して残った冷凍受精卵からES細胞を作った後、網膜細胞に分化させたもので網膜損傷患者(病名スターガート)12人に投入する。 ES細胞で作った治療剤を臨床試験する国は米国に次いで韓国が2番目となる。

生命倫理委の盧在京(ノ・ジェギョン)委員長(延世大医大教授)は「臨床試験で使用するES細胞は特定細胞への分化が終了した場合、生命倫理法上の体内利用禁止条項に抵触しない」と述べた。


ES細胞は万能細胞と呼ばれる。肝臓・腎臓・心臓など各種臓器や骨・皮膚などに分化する無限の可能性を持つという意味だ。 問題は、人体に注入した場合、異なる部位に分化すればがんの塊りとなる。 現行の生命倫理法が人体注入を禁止している理由はここにある。しかし車病院の製品はES細胞が最終目的地である網膜細胞に分化したものであるため、目に注入してもがんになる可能性はほとんどないと判断したのだ。

 車病院側は今後、食薬庁の臨床試験許可を受けなければならない。 食薬庁は車病院の申請を1年前から審議している。 食薬庁の関係者は「来月初めの臨床試験審査で承認するかどうかを最終決定する予定」と述べた。

チャ・バイオ・アンド・ディオステックのチョン・ヒョンミン(47)社長は「治療剤は一度も商用化されていないが、臨床試験の結果が出てくれば世界で初めて細胞治療剤を商用化することになるだろう」と述べた。 今回の臨床試験は乳児・青少年期に稀に発生する難治性網膜損傷症「スターガート」の治療を目的としている。

一方、生命倫理委は冷凍胚でなく新鮮胚の一部を取り出してES細胞を作る研究は認めないことにした。



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