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アリラン5号が8月末の打ち上げを控えて最終点検に入った。アリラン5号は雲が覆う暗い夜にも地上の姿を撮影できる国内初の全天候地球観測衛星だ。05年に製作に入ったアリラン5号は現在、大田(テジョン)大徳(デドク)研究団地内の韓国航空宇宙研究院で最後の試験を行っている。
この試験は打ち上げ前に地上の基地局と衛星が正常に交信できるかどうかを電磁波環境試験室で点検するものだ。衛星に設置されたレーダーからは強い電波が出る。このため試験室周辺の電子機器や人に被害を与えるおそれがあり、尖った電磁波吸収体で囲まれた密閉室で試験をする。
多目的実用衛星のアリラン5号は電波を送受できる縦70センチ、横4.5メートルの映像レーダー(SAR=Synthetic Aperture Radar)が搭載されている。電波を利用して天気に関係なく撮影する衛星だ。
アリラン2号のように光学カメラが搭載された衛星は、光がない夜や雲に覆われた日には撮影できない。しかしアリラン5号は衛星に搭載された映像レーダーで、地球に発したマイクロ波が地球表面で反射して戻ってくる電波を測定して映像をつくるため、悪天候の中でも映像情報を得ることができる。雲が多い梅雨や山火事の煙のため光学カメラで撮影が難しい山火事被害地域の状況を把握するのにも効果的だ。韓国航空宇宙研究院のイ・サンリュル衛星研究本部長は「アリラン5号が稼働すれば、災害・災難による被害地域の情報も正確に把握できる」と述べた。
アリラン5号はロシア・モスクワの東南1500キロにあるヤスニー発射基地に移され、ドニエプルロケットで打ち上げられる。550キロ上空で地球を一日15周ほど回りながら撮影した映像をリアルタイムに送る予定だ。
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