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【コラム】日産「相互作用チーム」の実験(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
先進メーカーは日常的な製品も障害者と高齢者が気軽に使用できなければならないという考えから出発して新製品を開発する。障害者専用車両を別に運営したり、障害者用車両を別に作る形では根本的な問題を解決できない。障害者が他の人と同水準の交通手段を利用しにくければ、それ自体でも差別になりかねない。

しかし何よりも重要なのは「余裕」と「待つこと」に対する市民意識だ。障害者と高齢者に対する交通手段の諸般施設と関連法規が発展しても成熟した市民意識がなければ効果を上げるのは難しい。路上を歩いてみると低床バスがバス停留所に進入するが実際には停留所から数メートル離れたところに停車するケースを見ることがある。乗り場にぴたりとつかなければ低床バスとはいえ車いすに乗った障害者がバスに乗るのは不可能に近い。この時、障害者が手を振ってもバスの運転手や乗客は特別な関心を見せない。障害者の乗客を乗せるための時間がもったいないためだ。こうした状況がくりかえされば障害者も一般乗客と運転手の顔色をうかがわなければならない状況が広がっていく。

韓国は世界で類がないほど急速な経済発展を成し遂げた。だが、このような急速な成長の裏には同じ社会を生きていく障害者と高齢者に手にあまるものさしが存在するという事実を否定することはできない。障害者と高齢者のための日常の小さな待つということが彼らには大きな力になるという点を記憶しなければならない。


障害者と高齢者に対する支援を特別な配慮と考え接近すればいまの問題が改善することはできない。障害者と高齢者のすべてが日常生活で便宜を享受できる権利は保護されなければならない。このために社会構成員みんなで努力してみよう。

内藤賢司・韓国日産代表



【コラム】日産「相互作用チーム」の実験(1)

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