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フィギュアスケートのキム・ヨナが23日、世界選手権大会が開かれるロシア・モスクワに到着した。キム・ヨナにとって13カ月ぶりの実戦となる。29日のショートプログラムから始まり2年ぶりにトップ復帰を夢見るキム・ヨナに、モスクワは良いジンクスと悪いジンクスが共存する場所だ。
◇「約束の地」ロシア
2006年に初めてのグランプリファイナル優勝を決めたところがロシア・サンクトペテルブルクだ。キム・ヨナはショートプログラムで65.06点、フリースケーティングで119.14点を取り総合184.20点で優勝した。腰の痛みに苦しめられながら勝ち取った結果で感激もひとしおだった。特にライバル浅田真央(日本)とのシニアの舞台で初めての対決での勝利でもあった。キム・ヨナは浅田を11.68点差で押さえた。
2度目のロシア訪問となる翌年のグランプリ第5戦カップオブロシアも意味深かった。キム・ヨナはモスクワで開かれたこの大会でフリースケーティングと総合得点で個人最高記録を更新して優勝した。ショートプログラムで63.50点を取り1位になったキム・ヨナはフリースケーティングで133.70点を取り、それまで世界最高記録だった浅田真央の133.13点を超えた。総合得点197.20点もやはり歴代最高点となった。
◇悪縁審判とまためぐり合う
しかしうれしくない知らせもある。これまでキム・ヨナにだけ厳しかった審判との悪縁がまた続く。23日に発表された審判リストによると、ミリアム・ロリオル・オーベルウィラー(スイス)が、技術が正しく行われたかを判読するテクニカルパネルのアシスタントにスペシャリストとして含まれた。オーベルウィラーは過去の国際大会で数回にわたりキム・ヨナに不利な採点をした。
オーベルウィラーは2008~09シーズングランプリでキム・ヨナのフリップジャンプにロングエッジ(誤ったエッジの使用)とアテンション(エッジ使用に注意)判定を下した。当時審判陣の中には同じジャンプに加算点を与えた審判もあり論議となった。次のシーズンのグランプリファイナルのショートプログラムでも“おかしな”判定が続いた。オーベルウィラーはキム・ヨナのトリプルルッツ-トリプルトゥループのコンビネーションジャンプの時にダウングレードさせ、トリプルルッツ-ダブルトゥループと判定した。しかし残り8人の審判は加算点を与えた。
結局解決策は完ぺきな演技だけだ。オーベルウィラー審判は昨年のバンクーバー冬季オリンピックでは審判陣として参加したが、無欠点演技をしたキム・ヨナにまともな点数を与えるほかはなく、金メダルはやはりキム・ヨナに渡った。
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