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アップル、「ギャラクシーS2」発売控えた三星電子に“タックル”

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
アップルの最高経営者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏が結局、三星(サムスン)電子に向かって刀を抜いた。

アップルは15日、三星電子の「ギャラクシーS」と「ギャラクシータブ」が自社の「アイフォーン」と「アイパッド(iPad)」を模倣したとして、米カリフォルニア北部地裁に特許侵害訴訟を起こしたのだ。アップルは三星の不当利得に対する損害賠償、商標権侵害、10件の特許権侵害など計16件の訴訟を提起した。

ジョブズは先月の「iPad2」発表イベントで、三星電子の「ギャラクシータブ」をはじめ、他社のタブレットPC製品を「コピーキャット(Copycat・模倣屋)」と侮蔑するなど神経戦を繰り広げ、結局、法廷に持ち込んだ。


アップルは裁判所に提出した訴状で「三星が独自の製品開発を追求するのではなく、アップルの革新的な技術とユーザーインターフェース(UI)、さらにはデザインまで盲目的な模倣を選択した」と主張した。

三星電子は直ちに法的対応に乗り出すことにした。その間、三星はジョブズ氏の発言に特別な対応を見せてこなかった。アップルが年間80億ドル分の半導体と液晶画面(LCD)パネルを購入している最大顧客という内部事情のためだった。

しかし今回は違うという立場だ。三星電子は自社のブログで「アップルが主張する知的財産権侵害に対しては、それに相応する法的な対応を通して、三星電子が確保している権利を保護する」と明らかにした。匿名を求めた三星電子の関係者は「現在のところ訴状を確認できないため、アップルの特許侵害主張に対する答弁をするのは難しい」としながらも「アップルも三星電子の通信標準技術を侵害したことが把握されるだけに、アップルを相手に訴訟を起こす」と話した。

アップルは三星電子以外にもフィンランドのノキア、米国のモトローラ、台湾のHTCなどとも訴訟を進行中だ。今回、三星電子まで法廷に引き込んだことについて、海外のあるコンテンツ専門メディアは「グーグルのアンドロイド陣営がアップルにとってそれだけ大きな悩みになった」と報じた。

アップルが「ギャラクシーS2」の発表を1週間後に控えた時点で三星を相手取り侵害訴訟を起こしたのも意図的なものだという分析が出てくる。アップルとしては「アイフォーン5」が発売される下半期までに、三星の新製品イメージに汚点を残そうということだ。

専門家はアップルの今回の提訴が三星電子から巨額の賠償金を受けるためではないとみている。また、三星電子との取引を終えようという意味もなさそうだと口をそろえている。販売禁止仮処分申請や米国際貿易委員会(ITC)提訴のような極端な手段を使わなかったということだ。



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