カカオ豆で作るチョコレートは、2600年前にマヤ人が飲料として飲んだのが起源だ。固体形態のチョコレートは1828年に初めて開発され、今日、愛を伝える菓子として人類から愛されている。ビスケットとは2度焼いたパンという意味だ。フランス古語ビス(bis、2度)とクィ(cuit、焼く)の合成語という。小麦粉を水や牛乳でこねた後、イーストなしに焼いたものだが、おやつに適している。スポンジのような甘い菓子のマシュマロはもともと潅木の一種だ。過去、この木の根の汁を最近のゼラチン代わりに使用し、こうした名前がついた。今のような形のマシュマロは19世紀後半に初めて登場した。
菓子としてそれぞれ立派な歴史を持つこの3種類を一つに混ぜ合わせた「作品」がある。直径7センチの味学とでも言えようか。厚さ2.3センチ、重さ35グラム。1974年に世の中に登場し、今まで国内で売れたものだけで140億個、1兆6000億ウォンにのぼる。オリオンのチョコパイだ。最近は海外でもっと人気が高い。特に中国での販売は国内より多い。昨年の国内販売は4億個だったが、中国ではそれより5000万個多かった。ベトナムでは3億個を超えた。どれほど人気があるのか、祭事の供物にも使われるほどだ。その結果、現地パイ市場シェアは60%にのぼるという。ロシアには年間2億3000万個が売れている。ロシアの人たちは特に甘いものが好きで、成長ペースが非常に速かった。
あまりの人気で模倣商品もたくさん出ている。世界的な食品企業ネスレも似た菓子を作り、モスクワで売るという。それでも牙城は揺れない。元祖の独特の味を消費者が知っているからだ。味の秘訣は黄金の水分含有量13%から出てくるしっとり感という。今の40-50歳代の男性が軍隊生活をした時は、誕生日ケーキの代用としても使われた。その上にはロウソクの火の代わりにマッチ棒をさした。
韓国の代表菓子は北朝鮮でも人気がある。開城(ケソン)工業団地の勤労者に一日2、3個ずつおやつとして提供されるが、これで‘契’が行われてからすでに1年経ったと最近の脱北者は話す。おやつで受けたチョコパイを順番に一人に集める。それを受けた人は市場で売って大金を得るということだ。最近、新たに浮上している市場は中東だ。イランの首都テヘランのカルフールでは1カ月に約5000万ウォン分が売れるという。単一売り場では世界最高だ。「菓子韓流」を率いるチョコパイの力は驚異的だ。
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