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英国でスベン・ゴラン・エリクソン元イングランドサッカー代表チーム監督と北朝鮮政権まで巻き込んだ希代の詐欺事件が発覚し、英重大犯罪組織庁が捜査に着手したとBBC放送が18日に報じた。
2002年と2006年にサッカー・ワールドカップでイングランド代表チームを率いた名将エリクソンは2009年7月、イングランド4部リーグチームのノッツカウンティの理事を引き受けた。ノッツカウンティは財政難により1992年以後英プレミアリーグ入りできないチームだ。こうしたチームを彼が引き受けたのは、数百万ポンドの投資資金が入ると持ちかけたラッセル・キングという詐欺師の話のためだった。キングは1991年に保険詐欺を犯した前歴がある人物だ。
キングはエリクソンと投資家らを安心させるため北朝鮮政権まで詐欺に引き込んだ。キングは、「自分が所有するスイスの会社が金や石炭など2兆ドル相当を超える北朝鮮鉱山の独占開発権を持っている」とし、これを売却してサッカークラブ運営資金を調達すると話した。それと合わせエリクソンに、「この問題で平壌(ピョンヤン)を訪問する代表団に合流してほしい」と要請した。
エリクソンは実際に2009年10月22日にキングとともに平壌を訪問した。BBCは「金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が彼らと万寿台(マンスデ)議事堂で面会し記念写真まで撮った」と伝えた。その後2010年のワールドカップ南アフリカ大会を控え北朝鮮がエリクソンに監督や技術顧問職を提案したという英メディアの報道が流れたりもした。だが、キングのこのような投資の約束は虚偽であることがわかり、ノッツカウンティクラブには700万ポンドの借金だけが残された。詐欺に遭ったことを知ったエリクソンは昨年4月に理事職から退いている。
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