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昨年のクリスマスに7年ぶりに点灯された西部戦線最前方の愛妓峰(京畿道金浦市霞城面)灯塔が、今回の釈迦生誕日(5月10日)にはつかない見通しだ。灯塔の点灯について仏教界が否定的な立場を明らかにしたからだ。
軍当局者は14日、「釈迦生誕日に愛妓峰灯塔を点灯する計画について曹渓(チョゲ)宗に問い合わせたところ、曹渓宗側が否定的な立場を伝えた」とし「愛妓峰灯塔は軍で管理しているが、点灯するかどうかは宗教界で決めるだけに、仏教界の立場を尊重することにした」と述べた。
この当局者は「愛妓峰灯塔は臨津江(イムジンガン)北側の北朝鮮の村だけでなく、20キロ離れた開城(ケソン)地域からも見える」とし「北朝鮮が愛妓峰灯塔の点灯に強力に反発するほど心理戦の効果はあるが、軍が任意に点灯するのは難しい側面がある」と説明した。別の軍当局者は「釈迦生誕日まで時間が残っているだけに、他の仏教界の団体とも接触中」と説明した。
曹渓宗関係者はこれに関し、「天安(チョンアン)艦や延坪島(ヨンピョンド)事件後に続いている韓国軍の心理戦は理解する」としながらも「曹渓宗は心理戦をしないことにした04年の南北当局間の合意を尊重するというのが基本的な立場」と述べた。
曹渓宗は04年以前には釈迦生誕日の20-30日前から愛妓峰灯塔の点灯行事を行ってきた。曹渓宗の関係者は「南北間のより大きな衝突を防ぐため、双方ともに既存の合意を守らなければならない」とし「国防部から追加で要請があっても愛妓峰灯塔は点灯しない方針」と話した。
南北は04年6月の第2回南北将官級会談で、軍事境界線(MDL)地域での宣伝活動を中止し、宣伝手段を取り除くことに合意した。しかし昨年の北朝鮮による天安艦爆沈事件と延坪島砲撃事件の後、韓国軍は対北朝鮮ラジオ放送(自由の声)やビラ散布などの心理戦を再開した。
軍当局は昨年、クリスマスを4日後に控え、汝矣島(ヨイド)純福音教会の愛妓峰灯塔点灯要請を受け入れ、点灯式を行った。点灯期間は当初、クリスマス翌日の26日までとなっていたが、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の後継者である金正恩(キム・ジョンウン)の誕生日の1月8日まで延長した。
北朝鮮は当時、労働新聞など官営メディアを通して「愛妓峰灯塔の点灯は衝突を起こす危険な妄動」と反発した。
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