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韓国が提案した高麗人参の残留農薬許容基準が国際標準と認められた。これは高麗人参宗主国としての地位が世界的に認められたという意味だ。
食品医薬品安全庁は12日、「国際食品規格委員会(Codex)が4-9日に中国・北京で開催した農薬残留分科委員会で、韓国が提案した殺虫剤ジフェノコナゾールの残留許容基準を国際標準として適用することにした」と明らかにした。
Codexは1994年に発足した国連傘下機関で、01年には日本が主張したキムチ(kimuchi)ではなくキムチ(kimchi)を公式用語と認め、韓国をキムチ宗主国として公認した国際機構。当時、キムチのCodex規格ができて韓国がキムチに関して世界的なリーダーシップを発揮したように、今回の決定で高麗人参でも同じような効果が生じると期待されている。
これに関し、食品医薬品安全庁食品基準課のイム・ムヒョク研究官は「その間、中国は吉林省周辺を強調しながら自国が高麗人参の宗主国だと主張してきた。今回の決定過程で中国と日本は一切異議を提起しなかった」と伝えた。
その間、高麗人参も名称のため誤解が多かった。高麗人参(Panax ginseng)は国際的にはジンセン(ginseng)と呼ばれているが、この英名を高麗人参の日本語の発音と誤解する人が多いからだ。しかしジンセンは19世紀のロシアの植物学者メイア博士がつけた高麗人参の学名(Panax ginseng)に由来する。
高麗人参の残留農薬に関するCodex基準がないのは、高麗人参を米国など海外に輸出するうえで大きな障害になってきた。
食品医薬品安全庁のクォン・ギソン化学物質課長は「ジフェノコナゾールは高麗人参の栽培で使う農薬だが、これに対するCodex基準がなく、輸入国でも基準がなければ(過度に厳格な基準の)不検出が基準になる。これは高麗人参の輸出を妨げる要因」と指摘した。
Codexの今回の決定に基づき、高麗人参輸入国が自国の基準を設けていない限り、高麗人参のジフェノコナゾール残留量は韓国の許容基準(0.5ppm以下)が標準となる。食品医薬品安全庁のパク・ソンヒ食品基準課長は「輸出障壁が解消されたことで、昨年1200億ウォン(約95億円)だった高麗人参の輸出が活性化すると期待される」と述べた。
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