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北朝鮮の保安当局が脱北者らを強制的に追放させた後、彼らの財産を権力層らで分け合っていることが分かった。脱北者の家族らは脱北者らがこっそりと送る金により、北朝鮮国内では金持ちと呼ばれるほど比較的良い生活をしている。そこで北朝鮮では、「脱北者は孝行息子」という言葉まで出回っているという北朝鮮関連メディアの報道があった。
米自由アジア放送(RFA)は韓国に定着したハン・ミファ氏(仮名)、キム・ハンチョル氏(仮名)の事例を挙げこう報道した。
ハン氏は最近、北朝鮮にいた家族らが人里離れた山奥に追放されたという事実を知った。ハン氏といつも通話し、金を受け取っていた事実が発覚したためだ。ハン氏は、「私たちの家族は真夜中に押しかけた保衛部職員らに引きずられ、荷物1袋だけ持たされ追い出された」と証言した。また、「私が数年間にわたり家族に金を送って建てた家と財産を市保衛部の幹部らに取られた」と悔しさをにじませた。ハン氏は5年前に韓国に入国し定着した。家族らに1万ドル以上を送り、家族らは近隣で噂の金持ちとして羨望を集めたという。
ハン氏は、「強制追放対象になる脱北者の家族らは不思議なことにいい家に住んでいる人か金を持った人たちだ。北朝鮮保衛部がそうした家だけ選んで追放させるようだ」と話した。
キム氏の家族も最近端川市(タンチョンシ)の人里離れた山奥に追放された。彼の家は先に脱北した兄が送った金で中国産高級タイルと壁紙で美しく飾り、白い樹脂で作った浴槽にシャワー施設まで備えていた。現在この家には党の指導員が住んでいる。キム氏はある夜に斧を持って浴場に付けたタイルを全部壊すなど家をめちゃくちゃにした後、北朝鮮を脱出したとRFAは伝えた。
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