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ウォン高の背景3つの理由(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
4日のウォン相場は前日より4.5ウォン上昇の1ドル=1086.60ウォンで取引を終えた。

ウォン高の背景は3つだ。まず米国が主導する世界の景気回復への期待感が高まっているということ。中東の民主化の動きと東日本大震災で冷え込んだグローバル投資資金が韓国をはじめとする新興市場へとまた動いている。先月24日から30日までの1週間に新興市場ファンドに流入した資金は26億ドルで、年初来の最高額となった。アジアを中心とした主要新興国の証券市場も約2年半ぶりに最高値を記録中だ。続く金利引き上げも海外債券投資資金を引き込む要因だ。

2番目は韓国輸出産業の競争力だ。第1四半期の輸出と輸入はそれぞれ昨年同期より30.4%と25.7%増加した。伝統的に閑散期の1~2月に好調を見せたのに続き3月も月間最大輸出額を記録し勢いに乗っている。昨年の実績があまりにも良かったため、「今年は2けた増えれば幸い」と考えていた政府と市場の予想は“気持ち良く”はずれた。


ウォン高傾向を悪材料とみていた政府の立場にも変化が見られている。企画財政部の任鍾竜(イム・ジョンリョン)次官は先月、「ウォン高が物価に役立ったとみる」と話した。金融委員会と韓国銀行など他の政策当局も「5%に迫る物価上昇に対処するためウォン高を含めたマクロ政策を使うのは避けられない」という声が大きくなっている。市場では政府がすでにウォン高を防ぐよりも、ウォン高進行の速度を調節する「スムージングオペレーション」に出たとみている。



ウォン高の背景3つの理由(2)

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