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【時論】プロ野球30年・600万人の観客、みすぼらしい球場(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
また勝負にこだわるのではなく、選手のレベルの高いプレーを楽しめるようになり、家族・カップル間で応援チームが違っても一緒に野球を楽しんでいる。 応援カードに書かれた奇抜な言葉を見ると、プロ野球は年を取るほどファンが若くなり健康になっているという気がする。

競技力も大きく発展した。 10年前は野球宗主国の米国やアジア最強国の日本に勝つことは想像もできなかった。 しかし2006年、2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でそれぞれ4強、決勝戦に進出した。 08年の北京オリンピック(五輪)では日本・米国・キューバをすべて降し、9戦全勝で金メダルを獲得した。

しかし選手がプレーし、ファンが楽しむ舞台はあまりにもみすぼらしい。 大邱・光州(クァンジュ)・大田(テジョン)など地方球場は建設されてから50年が過ぎた。 観客席は古くて狭く、グラウンドのあちこちでは負傷の原因になる要素が隠れている。 野球の先輩としてファンと選手に申し訳ない。 もう少し攻撃的な投資が必要だ。


プロ野球はもう少し大きな絵を描き、大きな目標を抱かなければならない。 まず地方球団と地方自治体が手を取り合って観客2万5000人を収容できる野球場を建設する必要がある。 光州が始めただけに、他の都市もこの流れに加わるべきだ。 第10球団の設立も急がれる。 NCソフトが2013年ごろ1軍入りし、9球団が1リーグに所属すれば、1チームは試合ができず3日も休むことになる。 こうした問題を防ぐためには第10の球団がNCソフトと同時にリーグに編入されなければならない。 また韓国と日本がいつかは一つのリーグに統合されるという青写真もあるだろう。 KBOは2016年には韓米日の優勝チームがワールドシリーズを開き、初代優勝に挑戦すると約束したりもした。

30歳の青年がそうであるように、30年を迎えたプロ野球は大きな期待と声援を受けている。 肩は重いが、30歳にふさわしく創意的かつ躍動的な動きでファンに報いることができればいい。

河日成(ハ・イルソン)元韓国野球委員会事務総長



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