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「日本を代表するブランドはもうソニーやトヨタではない。 ユニクロだ」。こういう言葉もぎこちなくはない。ユニクロは最近、日本で最も好調な企業だ。 多くの日本企業が‘失われた20年’に陥っている時、ユニクロは成長を続けてきた。
ユニクロの成功の裏には「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という経営哲学を持つ柳井正会長(62)がいる。 柳井会長は誰もが斜陽産業と見なしてきたアパレル(縫製)事業に飛び込み、約20年でユニクロを世界的な衣類ブランドに育てた。 ユニクロの持ち株会社ファーストリテイリングは昨年、世界2200店舗で8148億円の売上高を記録した。
米経済雑誌フォーブス誌で09年から2年連続で日本一の富豪に選ばれた柳井会長は、3月11日の東日本大地震の後、個人的に10億円の寄付をして話題になった。 東京六本木のミッドタウンタワー33階にあるユニクロ東京本社で柳井会長に会った。 インタビューは大地震が発生する数日前に行われた。
--日本で最も成功した企業家と評価されている。 自分で成功したと思っているか。
「それは全くない。 成功の芽がようやく少し見えてきた程度だ。 成功の境地とはまだ距離がある」
--自ら考える成功の境地とは。
「ユニクロが本当のグローバルブランドになることだ。 世界の誰もがユニクロの服を着るようになった時、成功という言葉を言えると思う。 目の前では、H&MやZARA、GAPのようなライバルブランドに追いつくのが目標だ」
--まだ差は大きいのか。
「年間売上高でいえばH&MとZARA、GAPは140億-150億ドルで、ユニクロは100億ドル水準だ」
--それほどなら大変な業績だが、事業成功のカギは何と考えるか。
「職員教育用の『一勝九敗』(2003)という本でも書いたが、事業には成功だけがあるのではない。 失敗がもっと多い。 新しい事業は特に成功するのが難しい。 失敗を通して学習し、学習を通して成功を追求するのが事業だ。 重要なのは挑戦することだ。 失敗してもそこから教訓を得ればよい。 それが積もって成功へ進む。 私に成功したというが、大したことではない。 自惚れず、さらに挑戦しなければいけない。 成功したと考えた瞬間、そこで終わる」
【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長(上-2)
【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長(下-1)
【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長(下-2)
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