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【中央時評】自然災害と分散型エネルギーシステム(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
医療システムも似たような研究開発と関心を必要とする。 ハイチ大地震当時、国境なき医師団が数日間でハイチに「プラグ&プレイ病院」という応急病院を作って運営した。 この病院は、いくつかの膨らむテントをつなげ、ここに発電機と必須の消毒機器などを結合し、電気や水がない非常状況でも病院の役割をする。 9つのテントで構成されているため、それなりに広い病院になり、装備さえそろえば、プラスチックタイルを床に敷き、病院がつくられる。 それぞれのテント大きさは約100平方メートルほどで、9つなら計900平方メートルになる。扱いやすい折りたたみベッド、2カ所の手術室が設置される。それぞれのテントには発電機と水が供給され、どの水も消毒過程を経て使用が可能だ。 印象的なのはこうした状況に対応して、このように完壁に整えていた準備性とデザインだ。 国境なき医師団はボルドーとブリュッセルにR&Dセンターを保有し、技術的な問題が発生すればこれを解決して新しい方式が誕生する。 05年にパキスタンに病院を設置した時は、夜と昼の日較差が大きく、夜にテント内の圧力が低下するため、テントがしぼんだという。 この問題を解決するため、テント内側の気圧を常に測定し、空気を適切に注入するプロセスが作られた。

人類の未来は結局、個々人の力がよりいっそう強まり、自分たちが生きていけるようにエネルギーを生産し、衣食住を解決できる分散された体系が強化される時、日本に押し寄せてきたような巨大な自然災害にも屈することなく、自分たちの幸せを守ることができる。 資本と市場の論理ばかり考えず、自給自足が可能なさまざまな技術により大きな関心を向けるべきではないだろうか。こうした技術の開発は市場で進めるのは難しい。 国レベルで、さまざまな災害と関連した対応と公共性に立脚した新しい技術に関心を持たなければいけない。

チョン・ジフン関東医大明知病院IT融合研究所教授

【中央時評】自然災害と分散型エネルギーシステム(1)

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