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日中の歴史歪曲、国史も知らずどう対抗するのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鄭玉子ソウル大名誉教授は「他国が私たちの歴史を歪曲した時、自国の歴史も知らずに何を根拠に反論するのか」と主張。



日本文部科学省の中学校教科書検定結果が30日に発表される。日本の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権主張が以前より強く反映されると予想される。「愛国心教育」を強化するという趣旨の下、08年に日本政府がまとめた「中学校学習指導要領解説書」が適用される最初のケースだ。

韓日歴史葛藤の反復現象を残念に思う人が多い。鄭玉子(チョン・オクジャ)ソウル大名誉教授もその一人だ。生涯、国史研究・教育に力を注ぎ、国史編纂委員会委員長(2008-2010)を務めながら「私たちの歴史を私たちが大切にしなければ誰が愛するのか」と何度も強調してきた。


「自国の歴史を知らず、他国が私たちの歴史を歪曲する時、何を根拠に反論するのか。日本と中国の歴史歪曲がある時だけ瞬間的に関心が高まり、また消えたりする。日本の常識と良心を望むだけでは効果がない」。自分たちが徹底的に準備をすることが重要だという立場だ。

「日本の地震は昨今のことではない。それだけ被害意識の根元が深い。避難所を確保するために大陸に進出しようとする考えが日本人の意識にある。最近、東日本大地震の被害者を韓国人が助けるのは良いことだが、それで両国の歴史葛藤が解消されると期待していない。韓国の学者がよりいっそう精巧な論理を開発し、資料を集めなければいけない。政府も外交力を強化する必要がある。結局、私たちの力を高めることが至急の課題であり、長期的な課題でもある」

鄭教授は今年から国史を習わず高校卒業が可能になる現実にも批判的だ。国史教育の内情をよく知るだけになおさら心苦しい。そのもどかしさは2つある。

一つは国史学界の外部に対するものだ。グローバル化を打ち出しながら国史時間の縮小を主導してきた人たちの近視眼的な見解だ。「韓国人の根元である私たちの歴史に対する自負心なしに、どうグローバル化の波を解決していけるのか」と問い返した。

もう一つは国史学界内部と関係するものだ。国史教科書の内容の問題だ。韓国の教科書は理念的な偏向が深刻だという点を指摘した。「相変わらず植民史観でなければ左派的認識水準を抜け出せないのが最も大きな問題だ。大韓民国の教科書なのに、大韓民国の正統性を傷つけてよいのか。私たちの国史学界の力を合わせて、国民の大半が共感できる良い教科書を作らなければいけない」

鄭教授は教科書の筆者の意識と能力を強調した。「従来の教科書をそのまま踏襲する慣行から抜け出し、最新の研究成果を反映することが求められる。教科書検定ガイドラインをより精密にすべきで、単にいくつかの言葉や表現が入ったか抜けたかという程度ではいけない。全体の流れと叙述の比重までも検討する必要がある」





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