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「漢字を使えば脳活動が活発に、暗記力・理解力も高まる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
“脳博士”趙長熙(チョ・ジャンヒ)嘉泉(カチョン)医科学大脳科学研究所長の最近の話題は「漢字」だ。漢文学者らが主張してきた「漢字をたくさん知れば頭が良くなる」という仮説を科学的に立証するためだ。このため最近2年間にわたり磁気共鳴映像撮影(MRI)判読結果と取り組んでいる。理由は「漢字の勉強は本当に必要だが、これを科学的に人々に説得し教えるため」だ。今月中旬、嘉泉医科学大脳科学研究所執務室で趙所長に会い「漢字の勉強」に対する見解を聞いてみた。趙博士はがんの早期診断に使われるPET(陽電子断層撮影)検査の基礎技術を1975年に創始した。以下は一問一答インタビュー内容だ。

――なぜ漢字を研究テーマとして扱ったのか。

「海外生活を終え嘉泉医科学大で教べんを取り衝撃を受けた(趙所長は2005年に嘉泉医科学大に赴任した)。“勉強ができる”医大生さえも漢字に対する素養が不足していたからだ。その上、新聞を広げると紙面から漢字が消えていた。記事に出てきた単語の正確な意味が分かりにくかった。それで研究を始めることになった」


――研究はどれくらい進められたか。

「約2年前から3人の研究員と共にMRIで撮影した脳写真を判読しながら脳と漢字の関係を研究している。漢字を認識する際の脳の姿をMRIで撮影しイメージを分析している。今年1~2月に8人の大学院生を対象に臨床試験も行った。」

――臨床試験の結果はどのようになったか。

「今年1~2月に漢字をよく知っている4人とそうでない4人の8人に対し実験した。MRI判読結果、漢字に対し識見が高い層がそうでない人より単語の意味解きをうまくやれることが明らかになった。漢字をよく分からない人でも“勉強”“公害”のような単語を漢字で見せれば80%の正解率を示したが、ハングルで見せると40%しか当てることができなかった。単語40個を順に与え暗記を試験した結果でもハングルより漢字の暗記力がより良かった」

――漢字を使えば暗記力と理解力が高まるという話だが、その理由は何か。

「脳内にあるシナプスの活動がさらに活発になると考えればよい。漢字を使えば言語・視覚と関連した脳の部分をより使用することになり頭が良くなるのだ」

――よく歳を取ると “頭が固くなる”というが、漢字も幼い時に勉強しなければならないのか。

「もちろんだ。漢字も脳のシナプスが活発に機能する幼い時に勉強してこそ効果が良い。数学・科学も幼い時から着実に勉強してこそ脳の数理的思考能力を培養することができる。高校時代に数学を遠ざけておき後から理工系に進路を変えにくい理由も同じだ」

――現行の漢字教育の問題点は何と考えるか。

「政府が漢字を選択科目に変えたのは大きな失策だ。学生たちの脳を積極的に使う機会が減った。その上日常生活で使う単語の正確な意味がわからなくなった。1000文字程度だけ義務的に小学校6年間に勉強させても文に対する理解力が画期的に改善されるだろう」

――今後の研究計画は。

「今後1カ月にわたり“漢字で名前を書く場合、記憶がうまくできるか”を実験してみるつもりだ。今回の実験の最後の段階だ。今回も結果が良いならば漢字で名刺を刷れば人脈管理にも良いという話が出てくるだろう」

インタビューを終えて、趙所長は記者が渡した名刺に書かれた漢字の名前を見て意味を暗記した。意味で名前を暗記すれば記憶がさらにうまくできるという個人的な見解も付け加えた。趙所長の「漢字プロジェクト」研究は4月に中結果が発表される予定だ。



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