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【コラム】リビア、日本原発、そして北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
全世界を驚かせているリビア事態と日本原発事故を見ながら、あたかもどこで見たようなデジャブ、既視感を受けた。すぐに北朝鮮が浮い浮かんだ。内戦が勃発し、同族に向かって「血の川が流れるだろう」と言ったカダフィの狂気の中で、3代世襲に進んで「金日成(キム・イルソン)国家」を云々する独裁国家、北朝鮮がオーバーラップした。「すべての国民は私を愛する。彼らは私を保護するために死も辞さないだろう」というカダフィの言葉は、「革命の首脳部を決死擁護する総爆弾になろう」という北朝鮮のスローガンを連想させる。

北朝鮮の金氏王朝は政権維持のために、数十万人の住民の餓死と強制収用所で苦しむ20万人の政治犯の犠牲を必要とした。おそらく北朝鮮指導部はイラク戦争を見ながら、米国の恐るべき軍事力に対抗するためには核兵器しかないという覚悟で核開発に拍車を加えたはずだ。今回のリビア内戦を通して、核兵器の放棄は政権の放棄という認識がさらに固着化しただろう。「朝鮮(北朝鮮)がなければ地球はない」という金正日(キム・ジョンイル)の主張も決して空言として済ませることはできないようだ。。

さらに大きな問題は、北朝鮮が意図とは関係なく発生しうる脅威が存在するという事実を日本の原発事故が悟らせているという点だ。北朝鮮が国際社会の引き止めにもかかわらず、2012年までに寧辺(ニョンビョン)に建設すると公言した100メガワット原子炉の安全性問題だ。現在の北朝鮮の安全管理技術レベルで見ると、北朝鮮が独自の技術で原発を建設するというのは、私たちの頭の上で時限爆弾が作られているようなものだ。すでに保有している5メガワットの実験用原子炉と使用済み核燃料棒の処理も安全死角地帯にあるのは同じだ。私たちは世界最高の原発技術力を保有する日本でさえも、原発の安全性を担保できないことを目撃している。


国際社会は原発事故に対する日本政府の無能な初期対応と、国際支援を拒否した責任を声を高めて叱責している。原発事故の被害が日本だけに限定されないからだ。

では、世界唯一の孤立国、北朝鮮の原発建設が私たちに示唆することは何か。核兵器の恐るべき威力と核施設の安全性がそれだ。リビア内戦は、なぜ北朝鮮のような政権が核兵器を持ってはいけないのかも同時に考えさせてくれる。

クォン・ヘジン梨花女子大北朝鮮学科博士課程



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