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23日午前にソウル市内ホテルで開かれたフォーラムで崔重卿(チェ・チュンギョン)知識経済部長官が演説者として立った。エネルギー政策の主務長官だ。この日のフォーラムは崔長官のエネルギー関連政府政策に対する講演と参席者らの質疑応答で進められた。崔長官は予定された30分をはるかに超え1時間近くにわたりエネルギー政策全般について紹介した。エネルギー関連学界と研究所・業界から集まったフォーラムメンバーらも質問に立ち熱い関心を見せた。
原子力発電のルネサンスは突然訪れた。2007年初めにブッシュ米大統領が国政演説を通じ、「きれいで安全な原子力の利用を増やす」とした発言が契機だった。スリーマイルとチェルノブイリの事故以後深い沈黙に包まれた原子力業界がにわかに活気づき、各国に原発ブームが起きた。だが、わずか4年で原発ルネッサンスは座礁の危機を迎えている。東日本大地震が招いた福島原発事故が、潜伏していた原発の安全問題を改めて引き出したためだ。原発ルネッサンスの勝者として浮上した韓国でもこの事故が関心事にならざるをえない。崔長官は、「それでもわれわれは行く」という言葉で政府の立場を説明した。理由は明瞭だった。エネルギーを多く使い急成長する国では値段が安いエネルギーが切実で、そうした点から原発に代わる代替エネルギーを探すことができないということだ。韓国もエネルギーを多く使う大規模装置産業で比較優位にあるだけに原発を放棄することはできないという論理だ。崔長官は、「中国など一部の国が原発政策を留保するなどしばらく停滞しているが、結局は進められるだろう」と述べた。
代わりに崔長官は安全性に対する懸念を払しょくするのに注力した。崔長官は、「韓国の原発は電源が切れても原子炉を冷ます装置が4重、5重になっており、原子炉内の水素爆発を防ぐ触媒装置もあるため福島原発のような事故は心配しなくてもよい」と強調した。崔長官は、「むしろ原発が必要な時だ」とし、「現在開発中である新型モデル(APR+)はこうした安全装置がさらに強化された」と紹介した これに対してキム・ヨンウク中央日報専門記者は、「国内の原発が安全だとしても現実的に新規の原発建設に不安感が大きいのは事実。新しい原発を作れなくなる場合には長期エネルギー需給対策に支障がでるだけに、不安を解消する方法を探さなければならない」と注文した。
崔重卿長官「韓国の原発は安全。今後も続けていく」(2)
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