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福島の海水から放射性物質…韓国「日本産食品全数調査」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本福島第1原発から流出した放射性物質が周辺の海から大量に検出され、放射能恐怖が広がっている。

東京電力が福島第1原発放水口の南側100メートル地点の海水を調べた結果、放射性ヨウ素131は許容値の126.7倍、セシウム137は16.5倍、セシウム134は24.8倍の濃度で検出されたと、NHK放送が22日報じた。また放射能汚染が確認されたホウレンソウは放射性ヨウ素の検出量が5万4000ベクレルに達した。これは日本より厳格な国内の許容基準(300ベクレル)の180倍。

放射性ヨウ素が食べ物を通して人体に吸収される場合、ホルモン生成と新陳代謝を調節する甲状腺に蓄積され、がんを誘発するおそれがある。1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故以降、数千人が甲状腺がんに苦しんだ。またセシウムはさまざまながんを誘発する。原発周辺の海から放射性物質が検出されたことで、海産物が汚染した可能性が高まっている。東京所在あるすし店は原発事故後、売上高が70%ほど減った。


枝野幸男官房長官はこの日、「海水から放射性物質が検出されたからといって、すぐに人体に影響を及ぼすほどではない」と明らかにした。しかしフランス原子力安全委員会(ASN)の放射能管理責任者ゴデ氏は「気象状態を考慮すれば、放射性汚染物質が最大100キロまで広がった可能性がある」と懸念を表した。

日本産食品を輸入してきた韓国では、放射性物質が含まれた食品を遮断しようと非常事態になった。国立水産物品質検査院の釜山(プサン)・仁川(インチョン)支院では、日本産水産物を対象に14日から放射性物質の含有を集中検査している。ひとまず宮城・青森・岩手・福島など福島原発周辺4県を事故海域に分類し、全数検査を実施中だ。一つの品目調査には9時間かかる。日本の他の海域の水産物に対しては週1回の検査を実施している。

品質検査院のユン・サンリム品質管理課長は「事故海域から輸入されたのはホタテガイ1種類で、21日までに日本から輸入された水産物12件を検査した結果、放射性物質は全く検出されなかった」と明らかにした。

食品医薬品安全庁も放射能検査対象を日本経由食品にまで拡大した。食品医薬品安全庁のソン・ムンギ食品安全局長は「日本から輸入された加工食品・健康機能食品・食品添加物に対しても全数検査を実施している」と述べた。

検査を担当する職員は放射線保護服を着用していない。まだ放射能汚染を懸念するほどではないからだ。仮に放射性物質が韓半島まで飛散し、栽培する野菜が汚染された場合、水で洗い落として食べればよい。汚染が長期化し、放射性物質が多く、土壌自体が汚染されれば状況は変わる。農作物が育ちながら細胞中に放射性物質が吸収されれば、洗っても除去されないからだ。

海水から放射性物質が検出されたといってもそれほど心配する必要はない。海水に入れば放射性物質がきわめて低い濃度に薄められる。水道水の中に放射性物質が含まれていても、ヨウ素131は揮発性が強く、沸騰させればなくなる。セシウム137は沸騰してもなくならない。家庭で使う浄水器が逆浸透圧方式ならば放射性物質を除去できる。



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