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【時論】日本人の秩序意識、教育から生まれる(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
日本の道徳教育は他人に対する配慮を出発点とする。道徳教育が目標にする主要徳性は社会の秩序と規則遵守、法の尊重、公衆道徳、社会奉仕、責任完遂などだ。親に対する孝行と教師に対する尊敬、そして愛国なども特記するに値する。しかし決して国粋主義をあおるものではない。学年が上がるほど個人の社会的責務を強調するという点も日本道徳教育の特徴とみられる。

結局、日本は道徳教育を通して他人に配慮し、ともに生きていく生活方法を教え、その過程で適切な訓育を認める。こうした教育を通して、日本人は公共の善のために個人の欲求を自制し、権利の主張よりも義務の履行を前面に出す姿勢を学ぶようだ。

筆者には日本を盲目的に美化しようとする意図は全くない。日本はユートピアではない。日本にもあらゆる種類の犯罪者がいて、世界的に悪名高い暴力団組織もある。日本の学校にも飲酒・喫煙・性・暴力などの問題は存在する。しかし国難の危機状況で表出する日本人の成熟した市民意識、そしてこれを可能にする日本の教育は、私たちが見習うべきだろう。


日本の秩序意識を全体主義の残滓と見る視点もあり、訓育を許す道徳教育を学生人権の侵害と批判する人たちもいる。地震と津波に対する日本人の秩序整然たる対応が強要されたものなら知らないが、自発的な行為に対して全体主義を云々するのは正しくない。さらに他人に対する配慮に基づいた公衆道徳の教育のために学校が使う適切な訓育を人権の侵害と見れば、これは学生の人権に対する行き過ぎた拡大解釈だ。

私たちはいま先進国への進入を念願しており、このために最も切実なのは成熟した市民意識だ。成敗のカギは結局、教育にある。

イ・ソンホ中央大教授・教育学科



【時論】日本人の秩序意識、教育から生まれる(1)

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