韓国原子力研究院の実験装置「アトラス」。
研究院左側にある高さ35メートルの総合エンジニアリング実験棟を訪れた。天井が高い大きな工場のような建物に入ると左右に巨大な実験装置が設置されていた。この実験棟を代表するのが高さ30メートルの巨大実験装置「アトラス」だ。世界3大原子力模擬事故総合実験装置のアトラスは、核燃料棒の代わりに電気を通じて蒸気を生産することを除いて原子炉と同じ構造を持った装置だ。既存の軽水炉の280分の1大きさだが、温度と圧力・速度は既存原子炉とまったく同じだ。設計基準内で起こりうる事故や故障をすべて実際に起こしてみる。あちこちについている1200個の計測器を通じて実験データを収集する。アトラスは2006年に竣工した。それ以前は部分別に事故実験をするほかなく、実際状況と類似した総合的な情報を得るのが難しかった。
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