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武藤正敏駐韓日本大使は16日、「韓国が今回の地震を自国のことのように受け止め、日本を慰労、支援してくれていることに感激している」とし「史上最悪の災難なので、韓国など国際社会の長期的な支援が必要だ」と述べた。
武藤大使はソウル中学洞(チュンハクドン)の日本大使館で中央日報のインタビューに応じ、「日本のメディアが韓国の支援状況を最もよく伝えているほど日本の反応も熱い」とし、このように述べた。
テレビで福島原発状況を見てインタビューに応じたという武藤大使は「日本政府が安全な復旧に全力を傾けている」と述べ、落ち着いて見守ってほしいと間接的に求めた。
--まず大きな災難に対して慰労の気持ちを伝えたい。
「韓国人一人ひとりに深く感謝している。中央日報を通してこのようにお礼を述べることができ、有難く思う」
--韓国政府の支援に対する評価は。
「数多くの国から支援を受けているが、日本のマスコミは韓国と米国の支援を最もよく報道している。韓国から真っ先に救助犬2匹と救助隊員5人が送られ、その後また100人が追加で派遣された。李明博(イ・ミョンバク)大統領が直接、日本への支援を指示されたことをよく知っている。また忙しい外国歴訪中にもかかわらず菅直人首相に電話をされた。金滉植(キム・ファンシク)国務総理からも電話で『できる限りのことをする』という言葉をいただいた」
--韓国民の支援・応援も続いているが。
「本当に韓国の国民一人ひとりが自分のことのように愛情を表現してくださり、とても感激している。やはり韓国は…(言葉に詰まりながら)大使館にも韓国国民の慰めの電話やメールが数え切れないほど入っていて、寄付金が届いたりもする。また韓流スターからの慰労が続いていて、本当に感謝している。日本人が愛する方々から激励を受ければ、より大きな力になると思う」
--多くの韓国人が日本人の冷静な対処に驚いている。
「災難にあった時に涙が出るのは当然だと思う。ただ、日本の人々は災難にあえば『自分よりもっと大きな被害を受けた人もいるので我慢しよう』と考える傾向がある。しかし胸の中には大声で泣いているはずだ」
--韓国の追加支援が必要な部分は。
「阪神・淡路大地震に比べて10倍は大きい最悪の地震だった。特に津波のためはるかに大きな被害が発生した。すでに避難民が47万人という報道もある。多くの人々が家を失い、職場も失い、将来に不安を感じている。今後どれほど多くの被害が出てくるかも分からない。日本政府も努力するが、韓国など他国からもできるだけ多くの支援が持続的、長期的になければならないようだ」
--日本に派遣された韓国の救助隊の活動は。
「仙台付近で活動されているが、とても高い評価を受けていると聞いた」
--原発状況に関する日本政府の評価と対策は。
「評価をするのはまだ早い。日本政府は現在、燃料棒を冷却するのに全力を注いでおり、安全な復旧のためにできる限りの努力を続けている。韓国と原発状況の情報を交換しているかもしれないが、復旧のために協議中という話はまだ聞いていない。日本は国際原子力機関(IAEA)とは協議している」
--今回の地震で日本経済が委縮し、韓日貿易が減少するという懸念もある。
「地震で損傷した日本のインフラや工場が速いペースで復旧している。復旧事業でむしろ景気が浮揚する可能性もある。今年1、2月は韓国の対日輸出が大きく増えている。これは長期的な傾向に基づいた現象であるので、深く心配しなくてもよいと思う」
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