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<東日本大地震>客の安全から考える職員…混乱の中でも料金を支払っていく客

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
11日午後2時49分。 新世界(シンセゲ)百貨店のチョ・ウンシク氏(32、購買担当)は東京・六本木のラーメン店で食事をしていた。 カウンターとテーブル5つほどの小さなラーメン店だった。 ラーメンを食べていると大きな揺れを感じた。 「いつもの地震だ」と思いながら10秒ほど静かに座っていると、窓の外の4階建ての建物が傾き、大量の水が下に落ちるのが見えた。 ラーメン店の店員は落ち着いて20人余りの客を20秒ほどで外に避難させた。 驚いたチョ氏と一緒に新世界の職員も慌てて道路に出た。 「どれほど揺れていたのか分からないほどパニック状態だった」というチョ氏。 しかし周囲の日本人の落ち着いた対応を見て平常心を取り戻した。 ラーメン店の職員は客が全員避難したかどうかを確認してから外に出た。 揺れが止まると、店の前で静かに待っていた客はまた席に戻った。 その後、順に各自の料金を支払って店を出て行った。

チョ氏の日本出張は8-12日の5泊6日だった。 もともとデパートと酒販売店で日本のワインと酒をベンチマーキングするのが目的だった。 しかし地震を体験したチョ氏は「日本人の秩序意識、職業精神にもっと感動した」と語った。 危機の中でのラーメン店の職員の行動は、高度に訓練された一流ホテルの職員に劣らなかった。

似た状況は、余震が発生した30分後、東京ミッドタウンでも見られた。 また震動が始まると、ミッドタウン案内デスクの職員は無線で状況を伝えながら、客を建物の外に避難させた。 すべての客が出た後、自分たちも建物の外に出てきた。 催促するような声もなく、慌てた表情の職員もいなかった。普段のマニュアル通りに行動するような落ち着きだった。 チョ氏は「サービス業に従事する視点で、日本人の職業意識は体に染み付いているようだった」と話した。


地震が発生する前、チョ氏は酒販売店を回っていた。 ミッドタウンの「福光屋」では若者の口に合うホワイトデーのギフトセットを販売していた。 地震の翌日の12日午前、チョ氏は帰国を控えてまたミッドタウンの「福光屋」へ行った。 店は閉鎖されていた。 チョ氏は「日本業界の特有の強みを生かして、一日も早く正常に戻ればいい」と語った。



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