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北朝鮮の高層アパート住民「地面を踏むのが望み」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の高層アパートの住人たちがエレベーターを利用できず、「地面を踏めない」という不満が出ている。電気供給がしっかりと行われておらず、高層階に住む人たちが容易に1階まで下りられないためだ。

開かれた北朝鮮放送が11日、平壌(ピョンヤン)の消息筋の話として、「平壌市の電気事情が悪く、高層アパートのエレベーターは時間制で運営されている。市内には25~40階建てのアパートが多くあるが、エレベーターが動かないため住民は大きな不便を感じている」と伝えた。ある25階建てのアパートでは、6基のエレベーターがあるが、このうち2基しか動いていない。使える時間も朝7~9時、午後5~7時に限定されており、通勤時間帯には大混乱に陥るという。

同消息筋は、「エレベーターが動かない時に高層階の住民は階段を歩かなくてはならないが、高齢者は外に出るのが大変だ。“死ぬ前に一度地面を踏むのが願いだ”というほどだ」と話す。また別の消息筋は、「日曜日にはエレベーターの使用が完全に禁止され、高層階の住民は結婚式があるときにはエレベーターの運転担当者に酒やたばこ、食べ物などを渡している」と事情を伝えている。北朝鮮当局が、いくら平壌であっても電気を豊富に供給しておらず、暖房供給は当然だめで、テレビの視聴だけができる程度だという。

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