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スペインのタラベラ空軍基地は違う。 空軍関係者は「タラベラ基地の空域は韓半島に比べてはるかに大きい。 年中気象状態も良く、飛行できない日はほとんどない」と述べた。 台風や暴雨・大雪など訓練に影響する悪天候もないため、運営維持費も少ない。 スペイン側にも利益となる。 タラベラ空軍基地のF-5戦闘機が近く退役するため、基地の閉鎖が迫っていた。 ところが訓練所を誘致したことで、地域の経済的活力が息を吹き返すと期待されている。 この関係者は「スペイン国王が積極的に支援する」と述べた。
スペインに決まった背景には「米国の拒否」もある。 米国に対してはビクタービル・クレイグ基地に訓練センターを設立しようと提案したが、米国はスペインに比べて消極的だった。特に訓練センターの教育生に関し、スペインは制限がほとんどなかったが、米国は「中東・アフリカ」国家の参加を敬遠したという。
もっと大きな意味は輸出への影響だ。 KAIが主導するT-50の海外攻略は失敗の連続だった。 UAE・シンガポールに続いてインドネシアでも苦戦が予想される。 空軍関係者は「インドネシアではロシア製YAK-130と競争しているが、状況判断を誤って不利な状況」と伝えた。 国際競争の勝率0%、M-346に100%敗北は、T-50のブランドパワーを弱めるおそれがある。 こうした時点に出てきたIMFACC設立は、状況反転のモメンタムになるかもしれない。
現在、国際飛行訓練センターとしては、米国・NATOの「ユーロ-NATO訓練場」(ENJJPT)とNATO・カナダの「カナダ-NATO訓練場」がある。 米テキサス州シェパード空軍基地にあるENJJPTはT-38訓練機を、カナダ・アルバータ州のコールドレイク空軍基地のNFTCはホーク訓練機を使用している。 しかし超音速機のT-38は老朽化のため近く退役する。 亜音速機ホークは高等訓練と転換訓練に限界があり、最新型戦闘機の操縦士に転換するのに訓練時間と費用がT-50よりはるかに多くかかる。 したがって米空軍のT-38の退役が迫った時点にT-50がスペインに橋頭堡を確保したのは、M-346との直接競争がなかったとしても大きな意味がある。 空軍関係者は「米空軍は退役するT-38訓練機の代替機種にM-346を考慮しているが、今回の件でT-50が競争する余地が生じた」と語った。
M-346に2戦2敗のT-50、海侊進出に青信号(1)
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