－－韓国軍とも戦闘を繰り広げたが。

「韓国軍がこの地に来てどういう行動をしたかを知っている。したがって彼らは過去の傷を治癒するために努力しなければならないだろう。それでも両国の文化が似ているため理解しやすいはずだ。もちろん韓国も憎んでいない」

－－戦後はどう暮らしてきたのか。


「７５年以降、国防相、教育科学担当副首相などを務めた。９１年に引退した後は特別な職責なく、ホーチミン思想を研究し、ベトナム政府の顧問をしている」

－－戦争経験が平和時に助けになったか。

「戦争では先端武器よりも人がもっと重要だ。いくら先端武器で武装したとしても、優秀な頭脳がなければすべて無駄になる。こうした教訓を国家発展に応用しようと努めた。そうして各種政策決定過程で専門家集団の識見と意見がきちんと反映されるようにシンクタンクをいくつか設立した」

－－国家の発展で最も重視することは。

「持続可能な成長だ。私は７６年に教育科学担当副首相に就任した後、ずっと持続可能な成長の重要性を力説してきた。最も重要なのは環境で、その次は、開発をしても個人の間で平等でなければならないと信じている」

ザップ将軍はハノイの中心部に位置した「１０８陸軍病院」の２階・１０７号特別病室にいる。１００歳の老齢で体は衰えても意識はしっかりとしている。病室内には見舞いに来た人たちのための別の部屋があるが、ここにはいつも自分が着た軍服をかけている。

長男は「父は引退後も、ベトナムは他の先進国を単に模倣してはならず、伝統と特性に合った独自の発展方式を採択しなければいけないと繰り返し政府当局者に助言している」と話した。

◇ディエンビエンフーの戦い＝１９５４年３月からベトナム・ラオス国境地域のディエンビエンフーで、ベトコン約３万人とフランス軍約１万１０００人の間で繰り広げられた戦闘。ザップ将軍は３カ月にわたる緻密な準備の末、５５日間にわたり大々的な攻勢に出てフランス軍をせん滅した。当時ベトコンは戦闘が始まると、密林の中に隠しておいた１０５ミリ砲を発射し、フランス軍を驚かせた。



１００歳のベトナム戦争の英雄「韓国を憎んでいない」（１）

１００歳のベトナム戦争の英雄「韓国を憎んでいない」（２）
【今日のイチオシ記事】
・中国公安が７４万人動員、ジャスミンデモまた不発
・自殺した女優、「３１人に１００回以上酒接待、性接待」...復讐してほしい
・北朝鮮、ＧＰＳかく乱攻撃…キーリゾルブ訓練を妨害か
・日本の次期首相最有力候補の前原外相、外国人献金問題で脱落
・韓国政府による韓流操作の主張、フジテレビが謝罪