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ベトナム千年の古都ハノイの西側に位置するファムフン通り。立ちこめるほこりと騒音の中で1970年代のソウル・江南(カンナム)開発を連想させる新市街地工事の真っ最中だ。戦争英雄のファム・フン元首相の名前を取ったこの道の中ほどでは雄壮な70階建ての高層ビルが建設されている。ベトナムで熱く吹いている“建設韓流”を象徴的に示す「京南(キョンナム)ハノイランドマーク72」だ。
数年間の不動産景気低迷で韓国の建設会社のうち、国内事業に力を入れたところは不振を免れられなくなっている。しかしベトナムに進出した企業の事情は違う。ランドマーク72建設の主人公の京南企業をはじめ、ポスコ・GS・大宇建設、忠清北道(チュンチョンブクド)に基盤を置くデウォン建設などがベトナム各地で高速道路・新都市・アパート建設事業を成功的に進めている。
特に京南企業はランドマーク72事業により現地で注目を浴びている。地上70階、地下2階の超大型複合ビルディングのランドマーク72の延べ面積は60万平方メートル余り。 汝矣島(ヨイド)63ビルの3.5倍、駅三洞(ヨクサムドン)スタータワービルの2.7倍、世界的名所となったドバイのブルジュ・カリファの1.3倍に達する。高さはベトナム最高、延べ面積は世界最大だ。70階建てオフィスビルのほか48階建てアパート2棟、そして超大型ショッピングセンターと劇場・ヘルスクラブなども造成される。ソウルの貿易センター・COEXにタワーパレスを合わせた形だ。総事業費は10億5000万ドルで、韓国企業の単一ベトナム投資事業では過去最大だ。
ビルが建設されるカウザイ区はハノイの新市街地で各種先端施設が入る所だ。ベトナム当局は現代式新市街地造成事業を成功させるためにはこの地域を象徴するランドマークが必須だと判断し、超高層ビルを建てるという京南企業の事業提案を快く受け入れた。建築許可後、着工まで3年程度がかかるのが普通のこの国でわずか2カ月ですべての行政手続きが終えられたという。京南企業も迅速に新市街地を作ろうとするベトナム当局の望みに応え、現地では想像も難しい速度で工事を進行することで着工から満4年の今年8月に完工する予定だ。
他の韓国企業も大型建設事業を次々に成功させている。鉄鋼産業協力次元でベトナムに進出したポスコ建設は、2000年にホーチミン市で同国初の鉄骨組住商複合ビルで20階建てのダイヤモンドプラザを建設した。これを基にポスコはハノイ近郊のスプレンドラ新都市開発事業に参加、2020年までに8500世帯余りのアパートと超高層ビルを作る計画だ。
大宇建設も世界的金融危機で中断したハノイのタイホータイ新都市建設を再推進する予定だ。大宇は96年に特級宿泊施設の大宇ホテルをハノイに作り名声を得た。GS建設はアパート建設に力を入れている。GSはホーチミン市郊外に27階「ザイ・リバービューパレス」を年末の完工を目標に建設している。
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