金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の後継者である三男・金正恩（キム・ジョンウン、２７、労働党中央軍事委副委員長）が金正日の６９歳の誕生日の前日、国家安全保衛部の核心幹部に高価な贈り物をしたとことが分かった。

民間対北朝鮮情報提供団体の北朝鮮戦略情報サービスセンターは２５日、「金正恩の贈り物にはヘネシーコニャックなど高級洋酒や七面鳥の肉３キロ、服地、北朝鮮産鹿茸、果物などが入っていた」と伝えた。

また赤い紙の上に金箔で「金正恩同志の贈り物」という文字が書かれた箱に入った物品は１５００ドルを超えると推定される。金正恩は労働党や軍部など他の機関には贈り物をしなかったことが確認されたと、この団体は説明した。


鄭永泰（チョン・ヨンテ）統一研究院選任研究委員は「金正恩の名前の贈り物が配られた事実が伝えられたのは今回が初めて。自分の誕生日（１月８日）ではなく金正日の誕生日を選んだのは、父に対する忠誠を誇示し、自分が後継者であることを浮き彫りにするという意図があるようだ」と解釈した。

一部では、エジプト・リビアなど民主化の流れが北朝鮮に広がるのを遮断するため、保衛部が積極的に取り組んでほしいという要求との見方もある。