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韓国軍が今月初めから薬品や衣類など1万点余りを北朝鮮に散布したことがわかった。
国防部が24日に国会国防委委員会の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員(未来希望連帯)に開示した「対北心理戦現況」によると、韓国軍は今月初めから最近まで、インスタントごはんとラジオなどの日用品14種類、医薬品8種類などを北朝鮮地域に散布した。散布は金大中(キム・デジュン)政権時代の2000年4月以来11年ぶりとなる。
軍はまた、昨年12月に北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発とともに再開していた北朝鮮向けのビラ散布も続けており、最近までに300万枚を散布したと宋議員は伝えている。軍は気球にタイマーを装着したかごを取り付け、特定地域に物品が落ちるようにしており、1万点に上る物品の表面には「大韓民国国軍です。食べても安全です。疑わしければ家畜にまず食べさせから食べてもいいです」と書かれている。特に最近散布したビラにはエジプトとリビアなど中東の独裁国で起きている民主化運動を紹介する内容も盛り込んでいる。エジプトとリビアの独裁政権を金正日(キム・ジョンイル)国防委員長や後継者の金正恩と結びつけ、「世襲政権、独裁政権、長期執権は滅びる」という内容が記されているという。
軍消息筋は、「軍の対北物品散布などについては確認することはできない。最近中東の民主化の消息が北朝鮮内部にどのように流れ込んでいくかが今後の北朝鮮の変化のカギではないか」と話す。一部では軍が北朝鮮への心理戦状況を国会の対政府答弁形式で公開したのは、北朝鮮の政権に対する圧迫用ではないかとの見方も出ている。
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