|
「目が覚めるとスターになっていた」という言葉は、サッカー日本代表の李忠成(26、広島)にぴったりだ。李忠成は先月カタールで開催されたアジアカップ決勝戦のオーストラリア戦に交代出場し、値千金の決勝ゴールを決めて日本の優勝に貢献した。韓日両国はもちろん、ドイツなど欧州メディアも「韓国選手が日本に優勝を抱かせた」として爆発的な関心を見せた。
17日、日本宮崎キャンプでは李忠成の人気を実感できた。昨年のKリーグチャンピオンのFCソウルと、李忠成が所属するサンフレッチェ広島の練習試合が行われたシーガイアイベントスクエアには、数十人の日本人ファンと韓日両国の取材陣が集まった。
先発出場した李忠成は2-0とリードした後半途中、GKキム・ヨンデの頭を越える感覚的な左足シュートで勝負(3-1、広島の勝利)を決めた。その瞬間、歓声をあげながら拍手する夫婦が目に入った。李忠成の父イ・チョルテさん(53)と母チョン・ユミさん(52)だった。
李忠成は試合後、記者を見ると、「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と腰を90度に曲げてあいさつをした。できる限り韓国語で質問に答えようと努力した。発音は正確でなかったが、李忠成の言葉からは自信が感じられた。
--韓国には「目が覚めるとスターになっていた」という言葉がある。最近それを実感しているか。
李忠成「自分がスターかどうかはよく分からない。しかしその言葉がどんな感じかは分かるような気がする。街中を歩いていると、自分に気づく人がかなり増えた。自分の中で変わったものはないが、自分の周囲の環境が変わった」
父「サッカー選手は足が忙しくなければいけないが、あまりにもたくさんのサインを頼まれて手がもっと忙しいようだ。忠成が手が1000本ほどあればいいのだが」
--アジアカップ決勝戦のゴールが決まった瞬間、どんな気持ちだったか。
李忠成「うれしいというよりは自分の役割を果たせたという満足感があった。交代投入された時、必ずゴールを決めるという気持ちで入った」
母「アジアカップでは忠成にチャンスが回ってこないかもしれないと思った。決勝戦に交代で投入される姿を見て心配が先立った。当時、試合はオーストラリアのペースに傾いていた。日本が敗れれば、李忠成を出したから負けたと言われるかもしれなかった。ゴールが入った瞬間、すべての力が抜け、涙が止まらなかった」
--韓国との準決勝では出場機会がなかった。今年、韓日戦があれば、どんな気持ちになるだろうか。
李忠成「韓国戦の前、『韓国と対戦することになって残念だ』と言ったのは、私のプレーに対する誤解があるかもしれなかったからだ。韓国戦には必ず出たい。国籍に関係なく私はサッカー選手。試合に出れば相手がどのチームであってもゴールを狙う」
父「私は韓国人だが、息子がプレーする日本を応援するだろう。日本が敗れれば、忠成がたたかれるかもしれない。引き分けるのもよい。世界のどの父親でも同じ気持ちだろう。もちろん韓国が他のチームと対戦する場合は必ず韓国を応援する」
<サッカー>李忠成「次の韓国戦には必ず出場したい」(2)
【今日のイチオシ記事】
・業界1位の釜山貯蓄銀行が6カ月間の営業停止に
・韓・EU間FTA、欧州議会で可決
・日本メディアの前だけで笑うKARA? 全然違う表情が話題
・KTX、完全復旧したと話していたが…
・口蹄疫埋却地から悪臭…ワシ500羽集る
この記事を読んで…