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17日、釜山市忠武洞(プサンシ・チュンムドン)釜山2相互貯蓄銀行の前の道は、預金を引き出そうとする顧客の列が100メートルほど続いた。貯蓄銀行側は一日に処理が可能な預金者1000人に応対するため、整理券を1000番まで配った。整理券を受けられなかった預金者は声を上げながら整理券を要求するなど、混乱が続いた。貯蓄銀行の役員らが「整理券がなければ引き出しはできない。明日来て整理券を受けてほしい」と案内したが、収拾はつかなかった。
チョ・ソヨンさん(79、女性)は「一生かけて貯めた4000万ウォン(約300万円)を貯蓄している。孫を結婚させる時に使うお金だが、預金を払い戻すという言葉を信じることができない」と話した。整理券を受けられなかった預金者はATM機(自動預け払い機)に集まったが、午前10時ごろ機内の現金は底を突いた。
この日営業停止となった大田(テジョン)貯蓄銀行本店(大田市中区宣化洞)にも午前9時から約500人の顧客が集まった。しかし店舗の鉄製の門は閉まり、「経営改善命令公告」と「預金者案内文」だけが掲示されていた。イ・チュンヨンさん(75、女性、大田市中区)は「昨日新しく預金商品に加入したばかりだが、銀行の職員からは営業停止について一言も聞かなかった。だまされたようで悔しい」と語った。
釜山貯蓄銀行系列以外の貯蓄銀行の預金者には大きな動揺がなかった。金融監督院の関係者は「預金の引き出しが少し増えたが、普段と変わらないところのほうが多かった」と伝えた。ある大型貯蓄銀行の関係者は「預金が安全かどうかと尋ねる電話はあったが、大きな動揺はなかった」と話した。
実際、A大型貯蓄銀行の場合、先月の三和(サムファ)貯蓄銀行の営業停止当日、一日で72億ウォン(約5億5000万円)の預金が引き出されたが、この日午後2時現在12億ウォンにとどまっている。B貯蓄銀行は三和貯蓄銀行の営業停止で47億ウォンが抜けたが、この日はむしろ預金が31億ウォン増えた。
業界関係者は「‘三和貯蓄銀行学習効果’が反映された結果」と述べた。三和貯蓄銀行営業停止後、最初の4-5日間、ほとんどの貯蓄銀行で預金が引き出されたが、当時の中途解約で金利の損失が発生したという記憶のため、緊急な預金引き出しを控える雰囲気がある程度形成されたということだ。
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