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「アジアが一つになるためには、まず若者がアジアを理解する必要があるので、今年は日本・韓国・中国・台湾・モンゴル・タイの6カ国・22大学でアジアを理解する講座を開設したい」。
ワン・アジアクラブの佐藤洋治東京会長はこう述べながら、「5年以内にアジアの100大学で‘アジア共同体論’講座を開設する計画」と明らかにした。親が日本に帰化した韓国系日本人の佐藤会長はダイナム(DYNAM)ホールディングスの会長だ。
企業家の国澤良幸ワン・アジアクラブ大阪会長は「昨年、韓国と日本の一部の大学で始めたが、学生はもちろん、教授の間でもアジアに対する関心が高まっている」と評価した。2人は15日にソウルのホテルプリマで開かれたワン・アジアクラブ・ソウル総会に出席するため訪韓した。
ワン・アジアクラブはアジア版欧州連合(EU)を作るために努力する人たちが作った民間団体。この団体は11年前、当時の駐日韓国大使館の外交官だったキム・ギュテク現ソウルクラブ理事長と佐藤会長が「アジアはなぜEUのようになれないのか。20-30年後にアジア共同体が誕生するよう私たちが礎石になろう」と共感して始まった。
03年に初めて佐藤会長が東京で非政府機構「ワン・アジアクラブ東京」を設立して以来、現在まで韓国のソウル・光州(クァンジュ)、日本の東京・大阪・福岡・札幌、中国の北京、モンゴルのウランバートル、バングラデシュのダッカ、ミャンマーのラングーンなど6カ国・10都市に拡大した。
キム会長は「アジアの人々も民族・国籍・思想・宗教を越えて交流し、協力しながら平和に生きていく基盤を作ろうという集まり」とし「私たちの機構は地域の特性を生かすため中央本部なしに各都市別に活動する」と説明した。
佐藤会長は2年前、個人資金100億円を出捐し、ワン・アジアクラブ東京を財団法人として設立した。この出捐金を活用し、アジアの大学の講座開設を支援している。
この日、ソウルクラブの総会には日本代表だけでなくモンゴル代表も出席し、協力案について議論した。企業家のバヤト・ウランバートル会長は「エルベグドルジ大統領も会員だった。ワン・アジアクラブを通して韓国と日本の発展経験を学び、多くの助けを受けている」と述べた。佐藤会長は「東京クラブは30企業が会員で、今年4-5月にはカザフスタン、ウズベキスタンなど中央アジア4カ国を訪問し、交流を拡大する予定」と述べた。
この日の行事には韓国・日本・中国などから約250人、ハンナラ党の金光琳(キム・グァンリム)議員、孫範奎(ソン・ボムギュ)議員、李鍾ヒョク(イ・ジョンヒョク)議員、未来希望連帯の盧喆來(ノ・チョルレ)議員が出席した。ソウルクラブは脱北者学生2人と韓国に留学中のアジア系学生50人に100万ウォン(約7万5000円)ずつ奨学金を支給した。
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