|
8日、アフガニスタンの韓国地方再建チーム(PRT)を携帯用ロケット砲(RPG)で攻撃した武装勢力の実体はまだ明らかになっていない。焦点は攻撃の主体が最大反政府勢力のタリバンかどうかだ。この場合、今後も攻撃が予想される。
ただ、PRT基地があるパルワン州は「アフガンで最も安全な地域」(カビル・パラヒ・アフガン外交次官)に挙げられる。アフガン内戦当時、反タリバン連合勢力の主要拠点だったため、タリバンの活動が制限される地域というのが政府の説明だ。実際、政府当局は現在まで「PRT基地周辺の住民の90-95%はタリバンに対する抵抗感が強い」と判断している。
しかし今回の攻撃がタリバンの仕業である可能性も排除できない。タリバンは09年12月、「韓国が派兵する場合、悪い結末を迎える準備をしなければならないだろう」と警告した。01年に米同時多発テロを起こしたアルカイダを保護したタリバンは、米国のアフガン攻撃でしばらく勢力を弱めたが、その後また盛り返してきている。
攻撃の主体が明らかになるまでには相当な時間がかかる見込みだ。昨年6月30日、基地工事中に4発のRPG弾攻撃を受けたが、攻撃の主体は現在まで確認されていない。
金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官がチャリカ基地内のオシュノ部隊を訪問した日に基地が攻撃された点も注目される。しかし政府当局者は「保安を維持しているので、攻撃勢力が金長官の基地訪問を事前に認知した可能性は少ない」と述べた。
実際、金長官が4泊5日の日程でアフガンとアラブ首長国連邦(UAE)訪問のために出国した7日、国防部は「金長官の訪問が知られれば、タリバンなどの攻撃が考えられるため、現地部隊を離れるまで報道を自制してほしい」と要請した。
金長官の動静は事前に報道されず、攻撃の7時間前にUAEに向けて出発した。一部では、金長官の訪問で基地内に動きがあったため、現地武装勢力が要人が訪問したと判断して攻撃した可能性もある、という声も出ている。
14日に開かれる予定のチャリカ基地開所式を警告した可能性もある。開所式には韓国政府当局者のほか、アイケンベリー駐アフガン米国大使、キャンベル国際安保支援軍頭部司令官ら要人が出席する予定だ。
【今日のイチオシ記事】
・【社説】南北軍事会談決…緊張の高まりに備えなくては
・トヨタの悔しさ、NASAが晴らす
・南北軍事実務会談決裂…北朝鮮が席を蹴り退場
・<サッカー>韓国、トルコに苦戦の末スコアレスドロー
・<大リーグ>日本ネットユーザー「イチローを秋信守と比較するな」
この記事を読んで…