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【グローバルアイ】「G2ニ丁拳銃リーダー」10万人養成論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
09年10月に中国江蘇省揚州でのことだ。韓日中3カ国文化交流行事の開幕式に出席した駐中韓国大使館のイム・ソンナム公使が祝辞のためにマイクを握った。イム氏は「北東アジア共同体構想にふさわしく、3カ国の文化交流水準が今後、水が流れれば溝ができるように(水到渠成)、想像もできないレベルに発展することを願う」と中国語で力説した。韓国外交官が中国語の演説を終えると、大きな拍手が起こった。駐米大使館で勤務し、米国通と知られるイム氏が、行事中、ずっと状況に合わせて英語・中国語・日本語を自由自在に駆使しながら、中国人の中に入っていく姿が印象的だった。

突然2年前のエピソードを思い出したのには理由がある。ジョン・ハンツマン駐中米国大使が来年の大統領選挙に出馬するため、上半期に大使職を退いて帰国するという話を聞いたからだ。中国語が流ちょうで中国問題に詳しいハンツマン氏は1979年、中国と国交を結んだ米国社会が輩出した人材だ。修交32年、中国をよく知る大統領選予備候補を輩出した米国社会の底力を改めて感じる。私たちの現状はどうか。

中国が国際舞台に浮上し、その間、韓国でも中国通を育成すべきだという主張は多かった。しかし今はもう、こうした論理水準を越える時期になった。先月終わった米中首脳会談を転換点と見なすことができる。中国の胡錦濤国家主席とオバマ米大統領は今後、米中パートナー時代を開くことで合意した。これについて北京外交関係者らは「米中同居(cohabitation)が始まった」と診断している。旧ソ連の崩壊(1991年)から20年間続いてきた米国の唯一覇権時代が事実上幕を下ろし、2011年は「主要2カ国(G2)同居元年」として記録されるという意味だ。


韓半島の周辺図はこのように急変している。それなら米中同居時代の大韓民国に最も切実なものは何か。米中をバランスよく認識して正確な戦略を提示できる力を備えた人材ではないか。片手には英語、片手には中国語というニ丁拳銃で武装するのは基本だ。米国を少し知っていたり、中国語がある程度話せるというレベルではいけない。米中両国の戦略意図を熟知し、グローバルな見方ができなければならない。

6カ国協議主席代表を務めたイム・ソンナム氏は台湾で中国語を学び、米ハーバード大学で政治学(修士)を勉強した。韓国の高官の中で米中間を行き来できる数少ない外交官だ。本人は世間の評価に「運が良かっただけ」と話すが、これは前を見ながら自らを鍛練をした結果だ。

来年は韓中修交20周年となる。イム氏のようにニ丁拳銃で武装した中堅外交官が次々と出てくる時期になったと期待したい。もちろん外交官だけでは足りない。学界・政界・財界・法曹界・文化界・マスコミで「G2ニ丁拳銃リーダー」を少なくとも10万人は戦略的に養成しなければならない。米中同居時代を迎える大韓民国の生存法だ。



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