「メドベージェフ露大統領の昨年11月の(北方領土)訪問は許しがたい暴挙だ」。菅直人首相が7日、領土問題でロシアを強く非難した。
この日、日本の「北方領土の日」に合わせて開かれた「北方領土返還要求全国大会」に出席した菅首相は「北方領土問題は日本の外交で非常に重要な課題」とし「北方領土問題を最終的に解決し、平和条約を締結するという基本方針に従い、ロシアとの交渉を粘り強く進める」と明らかにした。
また、昨年11月にメドベージェフ大統領がロシア大統領では初めてクリル列島(千島列島)を訪問したことを「暴挙」と表現した。歴代日本首相と政府関係者が「北方領土は日本固有の領土」と発言したことはあるが、「暴挙」という強い表現を使ったことはなかった。
日本メディアは、菅首相の強い語調について、「昨年の尖閣諸島(中国名・釣魚島)事態や北方領土など一連の領土問題で菅政権が低姿勢外交をしているという野党の非難を意識した」と分析した。
この日の行事に同席し、10日に訪露する予定の前原誠司外相は「早期返還に政治生命をかけて努力したい」と解決の意志を強調した。
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