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現代(ヒョンデ)自動車は先月13日、新型グレンジャー(HG)を発表し、伝統を強調した。5世代目まで命脈を受け継いできたことを浮き彫りにするため、「5Gグレンジャー」というタイトルまで付けた。
初代「グレンジャー」は1985年10月に誕生した。「グラナダ」のバトンを受け継いだ現代車の新しい旗艦だった。「グレンジャー」は以後、ニューグレンジャー、グレンジャーXG、グレンジャーTGを経て進化し、現在に至っている。
「ソナタ」も「グレンジャー」に劣らない長寿車だ。85年10月に「ステラ」の高級型モデルとしてデビューした。しかし「ステラ」との違いがあいまいで、人気もなかったため、87年2月に生産を打ち切った。そして88年6月、「ソナタ」に名前を変えた新車を出した。実質的に第1世代の「ソナタ」だった。その後、「ソナタ」は23年間、同じ名前を使用しながら、第6世代の現在のYFまで進化した。
しかし「ソナタ」も「グレンジャー」も国内最長寿車のタイトルには手が届かない。「コランド」があるからだ。74年にCJシリーズでデビューし、84年からの名前を「コランド」に変えた。河東煥(ハ・ドンファン)自動車から始まり、巨和(コファ)、東亜(トンア)を経て双竜(サンヨン)まで社名は何度も変わった。しかし「韓国人はできる(KORean cAN DO)」から付けた名前「コランド(KORANDO)」はずっと維持してきた。コランドは05年9月、同じ名前を使用した第3世代モデルが生産打ち切りになるまで31年間、30万台が売れた。今年「コランドC」が復活すれば、国内最長寿タイトルはさらに固まる見込みだ。
ところが、世界には「コランド」よりはるかに長生きしている車が多い。31年ほどでは自慢にはならない。同じ名前で着実に進化を繰り返してきた車は隣国の日本に多い。トヨタの最長寿モデルは「クラウン」だ。55年にタクシー用として初めて登場して以来、56年間も命脈をつないでいる。08年に発表された現在のクラウンは13世代目だ。一方、タクシー専用モデル「クラウンコンフォート」は95年にデビューして以来、これまで名前はもちろん、デザインも一度も変えずに生産されている。
日産「スカイライン」もクラウン並みの長寿モデルだ。57年にプリンス「スカイライン」でデビューした。セダン・バン・ピックアップとして登場した。66年に日産とプリンスが合併した後にも、スカイラインは着実に命脈をつないできた。06年にデビューし、一度マイナーチェンジ(部分変更)をした現在モデルは12世代目だ。スカイラインの二卵性双生児のインフィニティGシリーズは国内で販売されている。
ヨーロッパにも長寿車が多い。代表的なモデルがフォルクスワーゲン「ビートル」だ。ヒットラーの注文を受けてポルシェ博士が38年に完成した小型車だ。ビートルは03年までの65年間、なんと2153万台近く生産された。ビートルは生産打ち切りを5年後に控えた98年、固有のデザインをそのまま譲り受けたニュービートルにバトンを渡した。
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