スイスのヤングボーイズか、ドイツのシュツットガルトまたはボルフスブルクか。 それとも別のビッグリーグか。 具滋哲（ク・ジャチョル、２２、済州）が頭を悩ませている。

アジアカップの舞台で欧州サッカー界の注目を受けると思っていなかった具滋哲は、スイスのＢＳＣヤングボーイズと急いで接触したことがかえって禍根になっている局面だ。


スイスのヤングボーイズはすでに具滋哲を獲得したという態度だ。 ヤングボーイズの団長は２７日、スイス・ベルン地域の日刊紙のインタビューに応じ、「具滋哲はすでに入団契約にサインした。 今は移籍同意書の発給を待っている」と主張した。 ヤングボーイズはすでに大韓サッカー協会に移籍同意書の発給を要請している。

しかしエージェント業界では「具滋哲側がヤングボーイズに違約金を支払わず、ドイツのチームへ行く案を準備している」という噂が広まっている。

具滋哲が所属する済州（チェジュ）ユナイテッドも移籍に同意していない。 「ヤングボーイズのようなチームに送ることはできない」という立場だ。 もう少し済州で活躍し、より大きな移籍市場が開かれる時、より有利な条件で良いチームに進出しろという考えだ。

アジアカップで好プレーを見せた具滋哲は独ブンデスリーガの数球団から具体的なオファーを受けた。 シュツットガルト、ボルフスブルクが有力だ。 エージェント業界の関係者は「ドイツのチームと具体的な条件調整まで終えたと聞いている」と伝えた。 パク・ギョンフン済州監督は「ドイツのチームなら今すぐにでも移籍に同意できる」と明らかにした。

問題は具滋哲が自筆でスイスのヤングボーイズとサインした契約書の存否だ。 あるエージェントは「移籍の過程では選手本人のサインが最も重要。 仮に具滋哲がサインをしたとすれば大きな問題だ。 特にスイスのチームを怒らせるのはよくない。 国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）本部がスイスのチューリヒにあり、問題を提起すればその波及力は非常に大きくなるだろう」と話した。

方法はある。 具滋哲がヤングボーイズ入団契約書にサインをしたとすれば、 違約金を支払って契約を破棄すればよい。 しかし違約金の規模が大きい場合、具滋哲がやむを得ずヤングボーイズに移籍する状況が発生する可能性もある。

パク・ギョンフン監督は「今後チャンスが多いから時間をかけて決めるように話していたが、結局、こういうことになってしまった。 具滋哲は今後も学ぶべきことが多いが、世界最高レベルのチームでなければビッグリーグでも十分に競争力がある選手。 ヨーロッパに挑戦するなら、ヤングボーイズより一段階高いチームでプレーしなければいけない」と語った。 具滋哲の代理人チェ・ウォルギュ氏とは連絡が取れない状況だ。