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10日以上続いた寒波で吐く息までが凍りつく慶尚北道慶山(キョンサンブクド・キョンサン)。寂寞を破るバットの音か遠くから聞こえてきた。その音の根源地、慶山ボールパークの室内練習場は、‘国民打者’李承ヨプ(イ・スンヨプ、35、オリックス)の熱い呼吸ですでに熱気を帯びていた。
三星(サムスン)ライオンズの2軍選手たちに混じって個人トレーニングを始めてから1カ月半。李承ヨプは「冬の練習にこれほど満足したことはない。スプリングキャンプが期待される」と語った。日本出国を目前にしている李承ヨプに会い、今季の意気込みを尋ねた。
--表情がとても明るいが、練習の結果に満足しているのか。
「満足している。すべての練習が計画通りうまくいった。寒い天気のため外でできなかったが、打撃練習と守備練習を室内ですべて消化した」
--練習を始める前と何が変わったか。
「最初は思い通りのスイングができず、いら立ちを感じた。粘り強く体系的に練習をしながらバランスをつかんだ。今はバットがうまく回っているので気分がいい。また打撃を楽しめるようになった」
--練習過程を具体的に話してほしい。
「最初の1週間はトスバッティングをしながら、基本的に流し打つ姿勢を身につけた。その後はバッティングボールを打ちながら、打撃ポイントを合わせた。最近は打撃マシンを利用して、できるだけ多くのボールを打とうとしている」
--もう実戦バッティングができる段階まで上がったということか。
「個人練習期間にその程度まで準備してキャンプに入らなければいけない。キャンプでは1、2日目にフィールディング(守備練習)に入り、3、4日過ぎればフルスイングをする。2月中旬から練習試合をするので、すぐに実戦モードに入る」
--例年に比べてどうか。
「これまではいつも不足した感じで日本へ行き、心配が先立った。今年は準備ができたので気持ちが楽だ。早くキャンプが始まってほしい」
--チャン・ヒョジョ三星2軍監督からいろんなアドバイスを受けたようだ。
「チャン・ヒョジョ先輩の助けが本当に大きかった。同じ左打者なので私の問題をよく知っていて、共感する点が多かった。もっと前から助言を受けていればよかったという気がする」
--具体的にどんな助言が役立ったのか。
「毎日スイングする姿をカメラに撮り、携帯電話やコンピューターに保存しているが、最近、少しおかしいという感じがしていた。なぜかよく分からず悩んでいたが、先輩が的確に見つけてくれた。打撃技術に関しては本当に最高の人だ」
--今後の日程は。
「27日午前まで練習してソウルに行く。家族と一日いっしょに過ごした後、29日に大阪に渡り、30日に記者会見をし、31日にキャンプ地の宮古島に移動する」
--朴賛浩と一緒に入団し、全国民的な関心を受けることになった。自分の試合がまた韓国のテレビで生中継されることに負担を感じないか。
「そういう負担をすべて合わせも、読売で受けた負担感には及ばない。特に(スランプに陥った)過去3年間の負担はとうてい言葉では言い表せない。野球をしながら、いや、生涯そういうショックは初めてだった。昨年は野球をやめるべきかとも考えた」
--今年は負担感がなくなった分、復活が期待されそうか。
「今後どんな困難があっても、以前ほどではないだろう。それだけもっと強い男になったと思う。今年はその3年が良い薬になったと、自分にそう言えたらいい」
--どの程度なら満足できそうか。
「まずは本塁打32本、安打107本を打ちたい。その場合、韓日通算500本塁打、2000安打を達成する。以前ほど高くない目標かもしれないが、この3年間よくなかったので、今年はこの目標で始めたい」
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