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日本の証券市場不振は為替相場の影響大きい…PBRは韓国より低い

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
釜山(プサン)での説明会に行くためKTXを待っていた。口寂しくてくるみ菓子1袋を買った。そして数日前にアマゾンで購入した新刊書を取り出して目を通していた。ところがある瞬間ベンチのそばに座った人がくるみ菓子を食べ始めた。あきれた。

わずか3000ウォンのためにけんかするのはいやだった。なので無視した。袋の中に最後のくるみ菓子が残った。くやしい気持ちから最後に彼の顔を穴があくように見た。70代の老人だった。彼は苦笑いを浮かべくるみ菓子を半分にわけて私に渡した。あきれた私は席を蹴って出て行った。

列車に乗りカバンの中を探っていたら息が止まると思った。封を切っていないくるみ菓子が入っていたためだ。くるみ菓子は私のものではなく老人のものだった。老人は厚かましい泥棒ではなく気立ての良い紳士だった。


私たちが暮らしていればこのように事実だと信じていたことが誤解だったことを遅れて悟ることが多い。いま投資の世界では否定的見通しが出てくる日本経済がまさにそのような姿だ。3種類の側面から日本に対する誤解を解いてみる。

#1 日本企業の業績が悪くなった?

日本企業の利益回復率が金融危機の震源地だった米国の企業よりも低調な理由は何か。ほかでもない為替相場だ。金融危機以後、韓国ウォンは20%以上価値が落ちたが、日本円はむしろ25%以上上がった。人民元より2倍以上上がった。日本円の価値が上がると日本企業の価格競争力は弱まった。結局金融危機を克服する過程で日本円は西側先進国のためのスケープゴートになったわけだ。今後世界の景気が本来の位置へと進んでいくならば過度な円高は調整が予想される。結局100円=1300ウォンの円・ウォン相場も下がっていく方向となる見通しだ。韓国企業に有利だった為替相場がこれからは日本に有利に戻る可能性がある。

#2 日本経済が過大評価された?

株価を分析するに当たりPBR(株価純資産比率)1倍は清算価値水準を意味するため理論的底点になる。これは国にも同様に適用される。昨年の秋に0.9まで落ちた日本のPBRは現在1.1程度だが非常に低い方だ。日本の証券市場が短期的に上がったが相変らず韓国(1.35倍)よりPBR側面で20%安い。長期的にウォン・円の価値比率が1対10に向かって行くならば、日本企業の自己資本利益率は順次回復しPBRも上がる見通しだ。 

#3 米国債金利上昇が日本に否定的?

この20年間、日本の証券市場と米国債金利はほとんど同じ方向に動いている。日本の投資家は自国の景気が良くなければ安全資産の米国債を買い入れる。この際米国債価格が高くなり米国債金利が下がっていく。反対に日本景気が回復すれば米国債を売り自国の株式を買うことになる。したがって日本の証券市場と米国債金利の方向は互いに同じくなる。最近の米国債利回りは中国の影響力が、日本の証券市場は外国人の影響力が大きくなったりしたが、20年間続いてきた米国債金利と日本の証券市場の同行は注目する必要がある。米国債金利が物価上昇負担から下げ幅が制限的ならば、日本の証券市場も下げ幅は少なく上げ幅が大きいこともある。

韓国投資証券キム・ジョンフン投資戦略チーム長



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