政府は２６日、北朝鮮に対し南北非核化会談を受け入れるよう促した。統一部の千海成（チョン・ヘソン）報道官は論評を通じ、「韓半島の平和と南北関係の真の発展のためには北朝鮮の核放棄の意思が確認されなければならない。このために核問題に関し責任ある立場を明らかにできる南北当局間会合の提案を北朝鮮当局が受け入れることを促す」と明らかにした。

これに先立ち政府は１０日の報道官論評で、哨戒艦爆沈と延坪島（ヨンピョンド）砲撃挑発に対する責任ある措置と追加挑発防止に対する確約、非核化の真正性確認のための南北当局間会談を提案した。これに対し北朝鮮は２０日に哨戒艦と延坪島（ヨンピョンド）問題を議論する高官級軍事会談を提案してきたが、非核化会談に対してはこの日まで言及していない。

政府がこの日報道官論評形式で非核化会談受け入れを促したのは、対話の主導権を握りながら北朝鮮の非核化に対する意思を確認するためのものとみられる。年初から続いた北朝鮮の対話攻勢に対し、“大前提は非核化”というメッセージを改めて伝える意味がある。当局者らは、「北朝鮮の非核化に対する真正性を確かめなければならない」と話してきた。もし北朝鮮が反応を示さなくても、それ自体が北朝鮮の非核化に対する立場を現わすことになる。


◆北朝鮮の反応＝北朝鮮は２６日、韓半島での対話再開の必要性を強調しながら、「一方的な前提条件を出したりさまざまな対話の順序を人為的に定めようとする主張を警戒しなければならない」と話した。

朝鮮中央通信によると、外務省報道官はこの日発表した談話で、「さまざまな形の対話がそれに見合った議題を取り扱うようにし、共通点を求め違いは後回しにする原則でからんだ結び目をひとつずつほどいていくことが真の対話姿勢」としながらこのように話した。これは６カ国協議に先立ち哨戒艦事件と延坪島（ヨンピョンド）砲撃に対する北朝鮮の責任ある措置が必要で、非核化のための南北会談が先行しなければならないという立場を狙ったとみられる。



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