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昨年の延坪島(ヨンピョンド)砲撃後、現場に捨てられた伴侶動物をカメラに収めた写真展が開かれる。 31日までソウル鍾路区通義洞(チョンログ・トンウィドン)の写真専門ギャラリー「流歌軒」で開かれる「消える、残される」展だ。
展示は、映画「私たちの生涯最高の瞬間」で有名なイム・スンレ監督が、延坪島爆撃後に廃虚となった道をうろつく犬1匹を撮った新聞の写真を見てスタートした。 動物保護団体「カラ」の代表を務め、動物保護活動家に変身したイム氏は、爆撃直後の延坪島を訪れ、捨てられた犬や猫にエサを与えながら動物救護活動を行った。 イム氏は「戦争のため飼い主は首輪を外したが、犬の瞳からは自由ではなく恐怖と孤独が感じられた。 犬は平和が保障されない自由は本当の自由でないことを全身で語っていた」と伝えた。
イム氏の言葉は写真作家イ・サンヨプ氏に伝えられ、イム氏とともに延坪島を訪れたイ氏は生涯初めて動物の写真を撮った。 一行について来る飢えて病んだ数十匹の犬、その中でも新しい生命が生まれるアイロニー。 飼い主が島を離れて捨てられた犬は今でもロープにつながれたまま、あるいは解かれたまま、飢えて病んでいる。 白い体は砲弾の破片に当たって裂け、膿んでいる。 実際、延坪島で数匹の犬が死んだというのは、人命や物資の大きな被害に隠れて、ほとんど注目されなかった。
写真展にはイ・サンヨプ氏、ドキュメンタリー写真家チェ・ヒョンラク氏、中央日報写真記者のキム・ソンリョン氏ら6人が参加した。 最も暴力的な現場に捨てられた伴侶動物を通して平和の意味を悟らせる作品だ。
イ・サンヨプ氏は白黒の強烈な対比、空間を通して暴力と疎外の悲劇性を表した。 チェ・ヨンラク氏、チェ・ハンヨン氏は廃虚の上に残された動物を通して、当時の状況を生々しく伝えている。 言葉は話せないが、無言で抗弁をしているようだ。 イ・チヨル氏、キム・ソンリョン氏の写真の動物は不憫な感情を呼ぶ。
「戦争では誰もが被害者であるが、優先的な被害者はいつも弱者だ。 女性、子ども、高齢者、障害者…。 しかしもっと脆弱な存在が動物だ。 戦争という絶対的暴力の前に最も無力な存在の動物の姿を通して、いま私たちに平和がどれほど大切かを認識してほしい。 延坪島の平和は人間だけでなく動物にも切実だ。 平和とは最も小さなところから守られなければならないために…」(イム・スンレ)
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