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氷の張った漢江で楽しむ氷河旅行

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

氷の張った漢江を進む遊覧船。



三寒四温が伝説になってから長い。とはいっても今年の冬の寒さは異例だ。先月23日、クリスマス直前に気温が真っ逆さま落ちてから1カ月にわたり寒波が続いている。三寒ではなく三十寒だ。

このように寒いのに地球温暖化とは話になるのかという人もいる。だが今回の寒さは逆説的に地球が熱くなる過程で起きた気象異変だ。北極の気温が10~15度上昇して極地方の冷たい空気があふれ出し、北半球が厳しい寒さに震えることになったということだ。その上韓半島は寒気が下りてくる中心軸にかかっており、ソウルはモスクワよりもさらに寒い状況となっている。現在韓半島上空は氷点下40度の冷たい空気に覆われている。


漢江(ハンガン)は普通の寒さでは凍らない。大都市の真ん中を流れ温かい生活廃水が流入するためだ。以前は冬になれば厚い氷に覆われてスケート大会が開かれたりもした。最近では一度も凍らないまま越冬することもある。そんな漢江が今年はカチカチに凍りついた。

C&漢江ランドの遊覧船船長のイ・グクサンさん(54)は今年のような寒さは初めてと話す。「長い間遊覧船を運航しているが、今年の冬のような場合はなかった。蚕室(チャムシル)の方は1週間以上も船が氷に閉じ込められており、汝矣島(ヨイド)でも午後に1回だけ船を出している。お客さんもあまりいない…」。

漢江遊覧船はFRP素材の130トン級と鋼鉄素材の340トン級・440トン級がある。氷の厚さが5センチメートル未満ならば130トン級も運航が可能だが、それ以上になると大きい船だけが航行できる。写真はイ船長が操縦する440トン鋼鉄船が19日、西江(ソガン)大橋を過ぎて堂山(タンサン)鉄橋方面へ向かう姿だ。遊覧船は直線運航には特に問題がなかったが、船首を回すために3~4回もエンジン出力を最大まで高めて氷を割ってようやく汝矣島に戻ることができた。イ船長は氷の厚さが約10センチメートルになったと確認した。

休日の23日、ソウルの昼間の最高気温は0度まで上がるとされているが、週明けの月曜日からは最低気温がまた氷点下12度まで下がり厳しい寒さが続くという予報が出ている。しかし小寒も大寒も過ぎた。12日後には立春だ。凍りついたあの氷の下に春がきているだろう。



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