現代・起亜は昨年4月、輸出車に比べて国内車の安全装備が不足しているという指摘を意識し、「ソナタ」「K5」に運転・助手席・カーテンエアバッグとVDCを標準適用した。安全装置が標準装備されたことで国内新車の相当数はエアバッグ6個が標準となり、姿勢安全装置も標準仕様化する傾向にある。
昨年11月に出た現代小型車「アクセント」には運転・助手席・サイドカーテンエアバッグと衝突時に頭を保護するアクティブヘッドレストが標準搭載された。準中型の現代「アバンテ」と起亜「フォルテ」、ルノー三星「SM3」も同じだ。
準中型のうちGM大宇「ラセッティ・プレミア」だけがサイド・カーテンエアバッグをオプションとしている。GM大宇関係者は「ラセッティ・プレミアの車体剛性が競合モデルより優れていて、サイドエアバッグを標準で付けていなかったが、最近の標準化傾向に合わせて導入を検討している」と述べた。
チョン・ヨンソン自動車文化研究所長は「エアバッグだけでなく米国・欧州のように姿勢安全装置・タイヤ空気圧警報システムなどの安全装置は標準化し、サンルーフなどの便宜装置は選択にするのが望ましい」と話す。
しかし米国輸出車にだけ搭載して論議を呼んだアドバンスドエアバッグはまだ適用していない。国内規定がないうえ、価格が高いからだ。米国政府は09年1月、米国内車にはアドバンスドエアバッグを付けることを義務づけた。
現代車商品本部の関係者は「国内向け生産車に必要な一般エアバッグをすでに発注した状態であり、切り替えは難しい」とし「国内法規もアドバンスドエアバッグを規定していないため、標準化にはさらに時間がかかるだろう」と話した。
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