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リュ・シウォン、「棚橋さんの家族に韓国人の情を伝えよう」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

失踪した日本人女性の棚橋えり子さんに対する市民らの関心と情報提供を求めるタレントのリュ・シウォンさん。



「韓国が、韓国の文化が好きで来られた方です。家族らに慰労を送って“韓国人の情”を見せられたらと思います」。失踪した日本人女性の棚橋えり子さん(59)に対する市民らの関心と情報提供を求めるタレントのリュ・シウォンさん(39)の呼び掛けだ。リュさんの熱烈なファンだった棚橋さんは2009年末に韓国を訪れ、昨年1月に江陵(カンヌン)から消えた。19日、ソウル・大峙洞(テチドン)の所属事務所で会ったリュさんは、棚橋さんを「家族のようだったファン」と紹介した。リュさんは日本で活動している間、ずっと棚橋さんに会っていたと言った。「レーシングに参加するときはほとんど毎回競技場に来ました。変わった帽子、素敵な身なりのため数百人のファンの中でも目につきました」。リュさんは棚橋さんについて、「細やかなお母さんのようだった」と話した。「むやみにサインを要求するようなファンではありませんでした。常に注意深く近づいて、“シウォンさん”と親しく呼んで自作のプレゼントを渡してくれました」。リュさんは最後の思い出を回想した。冬のある日に帰ろうとしていた彼の目に、他のファン3人とともに来た棚橋さんの姿が入ってきた。車から降りあいさつすると、すぐに棚橋さんは「久しぶり」といいながら手紙とTシャツをプレゼントした。リュさんは「寒いから気を付けて帰るように」とこたえた。

こういう縁があったことから、昨年3月に棚橋さんの家族から失踪の知らせを受け大きな衝撃を受けたといった。「あきれて、嘘のようで、息子のような心情といいましょうか。“お母さん、なぜ1人で江陵まで行ったんですか”と聞きたかったです」。彼はまず母親を探しに出た家族に手紙を書いた。「かならず帰ってくるだろう。希望を失わずにがんばろう」という激励だった。また、所属事務所のスタッフとともに棚橋さんが訪れそうなロケ地と関連したドラマストーリーを集めて提供した。失踪した母親を探すのに助けになればという思いだった。


しかし、時間が流れても棚橋さんの行方はわからなかった。幸い昨年末の中央日報の報道を機に市民からの情報提供と家族に対する激励が続いた。リュさんは、「状況がますます行き詰まった時、これを世の中に知らせた中央日報と情報提供と激励に賛同したすべての方に感謝する」と話した。

リュさんは11日、棚橋さんの2人の娘に会い慰労と激励を伝えた。ニュースを通じて情報提供を求めたりもした。所属事務所は19日に棚橋さんを日本公式ファンクラブの永久会員に登録した。無事帰還を祈る意味だ。リュさんは「国籍を離れ、母を失った心境を考えて家族らに情報提供と慰労をしてほしい」と繰り返し頼んだ。

今年でデビュー18年目を迎えたリュさんは、およそ8年にわたり韓国と日本を行き来して活発な活動をしている。韓国では芸能番組「思い出が輝く夜に」(MBC)の司会進行を担当している。歌手活動が中心の日本では3月にシングル、9月にアルバムを出す予定だ。



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