ミサイルに関する限り、北朝鮮が博士課程の大学院生なら、韓国は小学生だ。時代錯誤的な足かせのためだ。01年に改定された「韓米ミサイル指針」によると、韓国は射程距離300キロメートル、弾頭重量500キログラム以上の軍事用弾道ミサイルを開発・保有できない。北朝鮮は米国本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)まで開発している。安保環境が変われば指針も変わらなければならない。この問題をめぐり、政府が米国と交渉中という。遅れた感はあるが、幸いだ。この機会に必ずミサイルの足かせを外すか、大幅に緩和する必要がある。
北朝鮮は韓国を狙った射程距離300-500キロの短距離ミサイル、スカッドB、Cミサイル700基余りを実践配備している。射程距離1300キロのノドン、3000-4000キロのムスダンまで実戦配備を完了した。長距離ミサイルの開発にも熱を上げ、98年にテポドン1号を試験発射したのに続き、06年と09年にはテポドン2号まで試験発射した。10年間で射程距離を2倍に増やすほど開発ペースが速い。「5年以内に北朝鮮が米本土まで到達するICBMを開発する可能性がある」という最近のゲーツ米国防長官の発言は意味深長だ。固体燃料の使用、正確度の向上も、私たちにとって大きな脅威に違いない。すでに実践配備したミサイルをこのように新型化していけば、その威力が増すからだ。
韓国が開発した弾道ミサイルは射程距離180キロと300キロの玄武(ヒョンム)1と玄武2がすべてだ。米国から導入したエイタクムス(ATACMS)ミサイルの射程距離も165-300キロにすぎない。射程距離1500キロ級の巡航ミサイル玄武3Cを開発したが、弾道ミサイルに比べて威力が落ち、速度が遅くて迎撃されやすい。ミサイル防衛体制もみすぼらしい。08年になってPac-2級ミサイル2個大隊を運営し始めた。しかしPac-2級では北朝鮮の弾道ミサイルを完全に破壊できず、Pac-3級で補完されるのはいつになるか分からない。
北朝鮮の弾道ミサイルは戦争初期に、人口が集中した首都圏と主要軍事施設、韓半島に増援される米軍や石油が入る主要港を狙うと予想される。したがって初期の迎撃が重要だ。また天安(チョンアン)艦爆沈や延坪島(ヨンピョンド)砲撃のような北朝鮮の武力挑発に対処するためには精密打撃能力の確保が必須となる。しかも2015年に戦時作戦統制権の転換を控えている。現在のミサイル能力ではどうにもならない。射程距離を延長し、弾頭重量を増やす必要がある。北東アジア軍備競争の加速化と安保地形の変化が懸念されるというが、先に問題を触発させたのは中国と北朝鮮であり、私たちではない。南海岸で北朝鮮全域を射程圏に収めるには、射程距離が少なくとも1000キロはなければならない。弾頭重量も1000キログラム以上に増やすべきだ。政府はこれが最後の機会という覚悟で、米国との交渉に臨まなければならないだろう。
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