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東レ先端素材の李泳官(イ・ヨングァン)社長(63)と日覚昭広日本東レ社長(62)が17日、ソウルプラザホテルで記者会見を行い、「慶尚北道亀尾(キョンサンブクド・クミ)の国家産業4団地にある第3工場に炭素繊維生産ラインを建設する」と発表した。日本と米国、フランスに続く東レグループの4つ目の炭素繊維工場となる。
李社長は「近く年産2200トン規模の炭素繊維工場を着工し、2013年初めに量産に入る。2020年までに年間生産量を1万4000トンに増やす」とし「これは亀米工場が市場シェア12%で、世界最大の炭素繊維生産基地になることを意味する」と説明した。
東レは今年500億ウォン(約37億円)、2020年までに4800億ウォンを炭素繊維事業に投資する。炭素繊維は耐熱性と弾性・耐衝撃性が優れた素材で、航空機の胴体からロケット・造船・建築用構造材とゴルフクラブ・テニスラケットなどスポーツ用品の材料などとして使用される。
李社長は「簡単に言うと、アルミニウムより軽く、鉄より強度・弾性が優れた‘夢の新素材’」とし「こういう特性のため、最近、未来型自動車の素材に浮上している」と説明した。
また自らの持論を改めて明らかにした。「素材会社は適期の投資が重要だ。われわれは05年から光拡散フィルムなどIT素材生産ラインを増設し、ちょうど三星(サムスン)電子・LG電子が液晶表示装置(LCD)事業を拡大するのに伴って会社を育てた。今回も同じく、国内自動車・電子企業と協力しながら、2020年までに炭素繊維関連市場を10兆ウォン以上に育成し、3万件の雇用を創出できると期待している」
東レの日覚社長は対韓投資の背景について「安くて安定した電力調達、韓国政府・地方自治体の税制支援などを考慮したが、何よりも‘優れた経営資源’があった」とし、李社長の経営能力を高く評価した。李社長は「10年ほど前の工場長時代、エンジニア部門長だった日覚社長に会い、信頼を築いてきた」と2人の関係を紹介した。李社長は「おかげで今回も先手の投資ができることになった」と喜びを表した。
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