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――歌詞を正確に歌ったが。
「K-POPがとても好きで韓国語を習い始めた。いまは韓国語の発音を英語に書き写して歌詞を覚えている」
――K-POPがなぜ良いのか。
「米国ポップはすべての世代で一緒に楽しみにくいが、K-POPは年齢と関係なく誰でも気軽に楽しめる音楽だ」
「ポップの本場」米国がK-POPにはまっている。8日に開かれた北米地域の少女時代ファンクラブの「Soshified」の団結大会はその一断面だ。この日は午後3時の行事開始の6時間前からファンが長い列を作った。韓国歌手の米国ファンクラブが別途にイベントを用意したのは初めてだ。
これまで米国は韓国歌手が見下ろすことはできない舞台だった。米国ポップはただ韓国歌手らがまねる“教本”だった。だが、2000年代後半から挑戦が始まった。Rain(ピ)・BoA・SE7EN(セブン)などが米国のステージに立ち、ワンダーガールズは韓国歌手で初めてビルボードシングルチャート76位に入る記録を立てた。
昨年9月にロスで開かれた「SMタウンコンサート」には1万5000人余りの米国ファンが集まった。少女時代・スーパージュニア・SHINeeなどSMエンターテイメント所属歌手全員が参加したこのコンサートは、公演1カ月前に全席売り切れを記録した。
この日「Soshified」の行事場所は人種展示場のように見えた。黒人・白人・東洋人などが均等に席を占めた。SMUSA側は「出席者のうち半分以上がヒスパニック・白人など非東洋人だった」と伝えた。イベント会場には韓国で別に製作した少女時代の映像が出された。少女時代メンバーらが踊って歌う映像に劇場は歓声であふれた。おじさんのファンも目についた。雄壮な声で「ソ・ニョ・シ・デ(少女時代の韓国語読み)」とかけ声を叫んだ。ひげを長くはやしたグリミー(49)は、「長きにわたる少女時代のおじさんファンだ」と自身を紹介した。
――韓国のガールグループとどうして接することになったのか。
「ユーチューブなどインターネットサイトを通じてだ。少女時代だけでなく、KARA、シークレットなどほとんどの韓国ガールグループが好きだ」
――韓国ガールグループが魅力的な理由は。
「米国のグループはメンバー1人だけが注目されるのが一般的だ。韓国ガールグループはすべてのメンバーが魅力的だ。少女時代は9人全員がビヨンセだ」
この日のイベントは少女時代にしたい話を書いた紙飛行機を飛ばして終えられた。ツイッターで少女時代に願いを伝える「願いを話して」というコーナーもあった。ユーチューブ・ツイッター・フェイスブックなどグローバルネットワークはアジアを超え米国・欧州などにK-POPを広める主要手段として定着している。米国で公式デビューしていなかった少女時代が大規模なファンクラブを持つことになったのもこういう背景からだ。
米ウォールストリートジャーナルは13日、「少女時代が日本でデビューして成功を収めたのはユーチューブを通した広報効果を得たため」という内容の特集記事を載せたりもした。「ユーチューブを活用する場合、別途の広報費用がかからないばかりか、デビュー前に市場の反応をあらかじめ見ることができ、韓国の芸能事務所はユーチューブを積極的に活用している」と報道した。
◆K-POP Invasion=韓国の大衆音楽(K-POP)が米国や日本など世界の音楽市場で成功を収める傾向を意味する言葉。1964年に英国のバンド、ビートルズが米国進出に成功して生まれた「British Invasion」に由来する。
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